あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 カナディアンウイスキー

先週の土曜日に、カナディアンウイスキーテイスティング会を行いました。
まぁ普段の営業でもそうなのですが、カナディアンウイスキーを飲まれる方は  少なく、カナディアンウイスキーについては皆さん殆どご存じないようです。
強いて言うならカナダで造られているウイスキーで、「カナディアンクラブ」は知っているという程度の方が多いようです。
まっ、確かにそれはそのとおりなのですが、今日は簡単に少しだけ補足させて もらうことにします。
「カナディアンウイスキー」、そのとおりカナダで造られているウイスキーです。
蒸留後、最低3年は180リットル以下の樽で熟成させなければいけません。  (これは法律で決められています。)
製造法は決められていませんが、一般的にトウモロコシを主体に連続式蒸留機で95%のアルコール度数に蒸留したベースウイスキーと呼ばれるものと、トウモロコシやライ麦ライ麦芽、大麦麦芽などを原料に連続式蒸留機と精留器を使い60〜70%のアルコール度数に蒸留したフレーバリングウイスキーの2種類をブレンドして造られます。
そしてブレンドして造られたウイスキーの原料のうち、51%以上がライ麦であれば、ライウイスキーの表記が出来るそうです。
それと、ベースウイスキーだけでボトリングされる事は無いのですが、フレーバリングウイスキーだけをボトリングする事は若干ですがあるそうです。
また最近では、ノヴァ・スコシア州にある「グレンオラ蒸留所」が、シングルモルトウイスキー(グレンブレトン・レア)を造っていますが、製造法に決まりが無いので、これもカナディアンウイスキーに分類されています。
他にも色々細かい事もありますが、長くなるので、この辺までとさせて頂きます。