再入荷
約1年ぶりに「テンプルトン・ライ」が入荷しました。
これはアメリカで造られているウイスキーで、ライ麦を主原料(51%以上)としたライウイスキーになります。
基本的にはバーボンと同じ造り方ですが、トウモロコシが主原料ではないのでバーボンじゃないんですよね。
そして、実をいうと第2次世界大戦が行われていた頃までは、ライウイスキーの方がどちらかというとバーボンより飲まれていたそうなんです。
で、そんなライウイスキーにあって、この「テンプルトン・ライ」は、アイオワ州で造られているのですが、ライウイスキーの中でも珍しい、ほぼ100%のライ麦で造られているそうです。
また、蒸留方法がアメリカのウイスキー造りでは珍しい銅製のポットスティル (単式蒸留器)を使った2回蒸留なんだそうです。
但し、熟成はバーボンと同じ様にアメリカンオークの新樽をヘビーチャーしたものを使い、4年間熟成させるだそうですけどね。
まっ!そんな造り方のことはさておき、それよりもこの「テンプルトン・ライ」の大事なのは、なんといっても禁酒法時代に暗躍した、かの有名なアル・カポネが愛飲したウイスキーだという事です。
しかもアル・カポネは晩年に、アルカトラズ刑務所に投獄されていた時、どうしてもこのウイスキーが飲みたくて色々な手を使ったのでしょう、刑務所の中に持ち込んでいたらしく、彼の入っていた独房からこのウイスキーのボトルが発見されたんだそうです。
どうです?ちょっと面白いウイスキーだと思いません?
が、この「テンプルトン・ライ」、生産量が少ないのか市場になかなか出回らなくて「あるじの店」でも久々の入荷となったのです。
味わいは香り豊かでスムースで飲みやすいので、皆さんも機会があれば飲んでみてください。
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