あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 カナディアンウイスキーについて

先月はアメリカで造られているウイスキーについて何度か書きましたが、今日は カナディアンウイスキーについて簡単に説明します。
特に今日は、一般的なカナディアンウイスキーについての説明をします。
え〜っと、一般的な多くのカナディアンウイスキーは、フレーバリングウイスキーとベースウイスキーというのをブレンドして造られるブレンデッドウイスキーです。
フレーバリングウイスキーと呼ばれるライ麦を主原料に造らるウイスキーと、ベースウイスキーと呼ばれるトウモロコシを主原料に連続式蒸留機だけで蒸留されるウイスキーを、ブレンドして製品化してます。
まっ!フレーバリングがモルトで、ベースがグレーンって感じですかね!どっちもグレーンウイスキーなんですが・・・
で、これを蒸留所によって違うのですですが、樽で熟成させてからブレンドしたり、ブレンドしてから樽で熟成させたりして製品化します。
熟成は最低3年で、これはスコッチなんかと一緒です。
但し、当然といえば当然ですが、カナダ国内での熟成と決められています。
また樽の種類はバーボン樽やホワイトオークの新樽、シェリー樽等幾つかの種類を使っているのですが、容量は180ℓ以下と決められているそうです。
またカナダでは酵素剤を使う事が許されている為、原料として欠かせないモルトも使う量が少なく、本当かどうかこれは分かりませんが、蒸留所によってはベースウイスキーには全くモルトを使わず、とうもろこし100%のところもあるそうです。
って言うか、もしこのベースウイスキーがそのままリリースされたら、それはもう ウイスキーじゃないって話なので、ちょっとビックリな製造法ですよね!
それとまた熟成の話に戻りますが、カナディアンウイスキーで有名なカナディアンクラブでは、熟成庫が温度管理されていて、寒い冬でも熟成が進むように年間を通じて18〜19度に温度が維持されているそうです。
これもちょっとビックリですよね!熟成は自然にまかせて行うと思っていたのに、温度管理しているなんて・・・
まっ、こんなちょっとビックリな造り方も行われているカナディアンウイスキーですが、飲みやすいのは本当に飲みやすいので、機会があれば飲んでみて下さい。
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