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 Templeton Rye distillery(テンプルトン ライ蒸溜所)完成!

barvirgo2018-08-10

アメリカのギャング、アル・カポネが愛していたウイスキーとして有名な「テンプルトン ライ」、輸入元のHP上でも「元々、1920年禁酒法時代に存在したブランドで、アイオア州の人口360人ほどの小さな町で製造されたテンプルトン ライはその品質の高さから、あっという間にかの悪名高きアル・カポネの知るところとなり、ニューヨーク、シカゴなどに広められました。晩年、アルカトラズ刑務所に投獄されたアル・カポネはテンプルトンが忘れられず、刑務所の中にあの手この手を使い持ち込ませ、実際に独房(AZ-85)からボトルが発見されています。」と紹介されています。
そんな「テンプルトン ライ」、当初は当時のレシピに従いアイオワ州でつくられるストレート・ライウイスキーで、非常に生産量が少ないため、ほとんどがアメリカ本国で消費されてきました。なんて説明して販売されていたのですが、実際にはインディアナ州ローレンスバーグに在るMGP Ingredientsという巨大な請け負い蒸溜所で生産された原酒を使って造られていました。
まあ「テンプルトン・ライ」側は大きな蒸溜所で生産していても、そこから厳選した少量の樽からのみボトリングしているのでスモールバッチであると考えていたようなのですが、これを知った消費者から2014、2015年と立て続けに訴えられ、ラベルに表記されていたSmall Batchの文字を消したり賠償金を払ったりと大変な事になっていたのです。
で、結局もともと「テンプルトン ライ」が造られていたアイオワに蒸溜所を建てる事にし、それが今週ついに完成したそうです。
なので「テンプルトン ライ」は最低4年熟成だそうなので、あと4年とちょっと待つとそれこそ禁酒法時代にアル・カポネが飲んだ当時の味わいが復活するかもしれませんね・・・
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