あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「Grant's」 約100年前のブレンディングブック

barvirgo2011-06-12

ブレンデッドのスコッチウイスキーに「グランツ」という商品があります。
最近はブレンデッドスコッチを飲まれる方が少なくなっているので、ご存じない方もいらっしゃると思いますが、シングルモルトスコッチの  「グレンフィディック」や「バルベニー」を所有するウィリアム・グラント&サンズ社がリリースしているウイスキーですね。
その「グランツ」の、1912年6月11日に書かれたブレンディングブック(っていうかノート)が見つかったそうです。

グレンフィディック蒸留所やバルベニー蒸留所を設立したウィリアム・グラント本人が書いた物のようです。
さすがに約100年前なので、色んな蒸留所の原酒を組み合わせているとは言い難いですが、写真を見てもらうと分かるとおり、自社のグレンフィデッィク4種類、バルベニー蒸留所の原酒を6種類、ヴィンテージや樽違いで使っているんですよね〜・・・。
そして面白いというか気になったのが、当時だったらスペイサイドからは遠い筈のハイランドパークが使われているという事ですね。
確かに多く使われているグレーンウイスキーも、遠く離れた蒸留所のものですが、地続きですからね。
きっとハイランドパークを入れる事で、何か得たい味わいがあったんでしょうね。
しかし、こんな100年も前のブレンデッドウイスキーのレシピが見つかると、当時の人がどんなウイスキーを飲んでいたのか垣間見ることが出来、なんか楽しくなっちゃいますね!
なので、そうだ。今日は久しぶりに「グランツ」でも飲もうっと!
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