あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 軽井沢蒸留所

barvirgo2011-10-23

今日は久しぶりに軽井沢蒸留所まで行って来ました。
というのも、来月6日で軽井沢蒸留所がメルシャン軽井沢美術館とともに閉鎖されるという話を聞いたからです。
まっ!悲しいかな、その話は本当で、やはりその話を聞きつけた方が今日までにかなり訪れたそうです。
そして蒸留所の方も想像していなかったらしいのですが、多くの方が蒸留所限定のウイスキーを買って帰った(一部大量に買って帰られた方も居た)そうです。

なので、あるじ今日の午前9時半頃に着いたのですが、その時点で残っていたウイスキーは3ヴィンテージ11本だけでした。
しかも予想以上に売れた為に、急遽一昨日(21日)ボトリングしたウイスキーで、後ボトリング出来る樽は一樽も残っていないそうです。
とはいえ11本有ったので、その中からあるじは何とか1989ヴィンテージを買うことが出来たのですが・・・、なんとその直後に10本買い占められた方が現れ、あっという間にウイスキーは1本も無くなってしまいました。
そしてそればかりか無料有料問わず、試飲出来るウイスキーも1つも残っていない状況になっていました。
だから閉鎖される前に軽井沢蒸留所に行こうと思っていらっしゃる方は、見学しか出来なくてもよいという気持ちで行かないと、がっかりされる事になるかと思われます。
という訳で、あるじは1本でも買えただけラッキーでした。
そして10時半から蒸留所見学、やはり閉鎖間際のせいか以前来た時に比べ、 ちょっとおざなりのガイドだと感じました。
しかも完全にストップした状態なのだから、建物内の写真を撮らせても困らないだろうと思うのですが決まり事なのでしょう、建物内では撮らせてくれませんでした。
なので、外から撮れるところは撮っちゃいましたけどね!

左:1950年代の初代ポットスティル
中・右:紅葉した蔦のからまる貯蔵庫


 左:ポットスティル   中:貯蔵庫内  右:貯蔵庫の間に置いてある空き樽群
それと多くは聞けなかったのですが、一応蒸留は2007年まで行いはしていたそうです。
ただ、ポットスティルが消耗品なのに交換せずずっと使い続けてきた為、スティルの銅が劣化し、最後の2〜3年の原酒はウイスキーとして使えるかどうか分からない状態の仕上がりだそうです。
なので、2007年物の商品化は無いらしく、2005年と2006年もリリース出来たらラッキーかな、という感じだそうです。
また多くの樽は、ナンバーワンドリンクスに販売したり、その他も海外に売ってしまった様で、メルシャンの在庫は殆ど無いそうです。
なので蒸留所にいらした方の話では、今後軽井沢のウイスキーを買われるのなら海外の方が手に入るかもしれないと仰っていました。
しかし、本当に残念ですね。
折角久しぶりに日本のウイスキー業界に新しい蒸留所が出来、そのウイスキーが日の目を見たという時に、ウイスキーとしては知名度が低いとはいえ飲まれた人には評判の高い軽井沢のウイスキーが今後造られることがないというのは・・・、あるじこれからは軽井沢をたくさん飲んで、メルシャンいや親会社のキリンに軽井沢蒸留所を残しておけばよかったと思わせたいですね。(まっ!さすがに一人じゃ無理なんですが、そのぐらいの気概は持ちたいです。)
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