あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド −21−

barvirgo2011-11-21

9月23日(金)、グレンフィディック蒸留所には午前9時半にアポイントを入れていたのですが、朝ホテルを出るのが遅くなったこともあり、また慌てていたせいもあり道を間違えたというか蒸留所の看板を見落とし蒸留所の前を通り過ぎてしまったり、フィディックには予定より45分近くも遅い到着となってしまいました。
なので、この日あるじを案内して頂いたシニアガイドの方にはご心配を掛け、本当に申し訳なかったと今でも反省しています。
なので前にも書いたかもしれませんが、どうしてもそうそう行ける所ではないと思うと、ぎっしりスケジュールを詰め込んでしまいがちになりやすいので、皆さんが行かれる時は余裕を持ったスケジュールを組んで行くようにしてください。
そしてここグレンフィディックでも前日のベンリアック同様到着が遅れて迷惑をかけているにも拘らず、とても丁寧に案内をしてくれました。
で、グレンフィディック蒸留所ですが、見学ツアーの最初は有料無料ともに同じ ビデオを見るところから始まります。
このビデオは映画監督のリドリー・スコット氏が撮ったそうで、グレンフィディックの歴史と伝統、拘り等が紹介されます。
しかもビデオの音声はヘッドホンで聴くのですが、9か10(ちょっと忘れちゃいました)の言語に対応していて各人が自分で言語を選択出来る様になっていました。(因みに日本語は8番)
まっ!グレンフィディックは世界で一番売れているシングルモルトウイスキーなのですが、その訳が分かるような気がするビデオでした。
1963年に当時はまだシングルモルトとは言わなかった(当時はストレートモルト)そうですが、それまでブレンデッドウイスキーだけしか輸出されていないのを世界に向けて初めて発売したり、造りに対する拘りや長く働いているスタッフの多さ等々が紹介されているんですよね。
そしてビデオを見た後は蒸留所内の見学です。
あるじの見学した内容についてはまた後日書くことにしますが、グレンフィディック蒸留所には3つの見学ツアーが用意されています。
ひとつは大人数でなければ予約も要らないGLENFIDDICH CLASSIC TOUR、これはなんとスコットランドの蒸留所ツアーの中でも数少ない無料のツアーです。
しかも無料のツアーにもかかわらず12年、15年、18年の3種類のテイスティングが含まれているのです。
予約も要らず3種類のウイスキーが無料で飲めるなんて、まず他には無いんじゃないかと思うので、スペイサイドに行ったら外せない蒸留所といえるかもしれませんね。
そして後は予約が必要になりますが、GLENFIDDICH EXPLORERS TOUR (10ポンド)、GLENFIDDICH PIONEERS TOUR(50ポンド)があります。
ここは無料のツアーでも充分楽しめる蒸留所ではありますが、ウイスキーでソレラシステム*1を取り入れている珍しい蒸留所で、有料だとそのソレラシステムを行なっているウェアハウス(貯蔵庫)を見る事も出来るので、出来れば10ポンドのツアーぐらいは申し込んでも良いかと思います。(予約はメールで出来ます。)
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*1:簡単に言うとシェリーの熟成に取り入れられている製法で、下方の樽からボトリング様に原酒を半分取り出し、そこに上方の樽から減った分を補う製法、日本的に言うならウナギのタレ方式かな?