あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 シーバスリーガルのセミナー

barvirgo2012-01-17

に、昨日行って来ました。
シーバスリーガル18年のテイスティングを中心にしたセミナーで、講師はシーバスリーガルのマスターブレンダー、コリン・スコット氏でした。
お話はまず簡単にスコットランドについて、また現在スコットランドで稼動している蒸留所の数(モルト&グレーン合わせ97蒸留所)を教えて頂きました。
それから簡単にシーバス社の歴史、シーバスリーガルの誕生、そしてシーバス 18年についてと続き、シーバス18年の原酒(3種類)及びシーバス18年、25年のテイスティングという流れでした。
って事でシーバス社の創業は1801年、アバディーンという街で高級食材店として始まったそうです。
そして当初からウイスキーは扱っており、1830年代グレーンウイスキーが製造されるようになった後の1840年代にジェームスとジョン・シーバスの兄弟がモルトとグレーンを合わせたブレンデッドウイスキーを造り始めたそうです。
そしてシーバスリーガルというブランドが誕生したのは1909年だそうです。
但し、この時発売されたのは12年物ではなく25年物だったそうです。
また発売されたのはアメリカでだそうです。
因みによく見かけるというか現在最もポピュラーな12年物は、1938年の発売だそうです。
そして1997年にコリン・スコット氏がマスターブレンダーとして、シーバス18年を作り出したそうです。
で、ここまでお話を聞いた後テイスティングをしたのですが、シーバス18年のキーモルトとしてテイスティングさせて頂いたのはストラスアイラとアイラモルト(ラフロイグ)、そしてグレーン(ストラスクライド)の3種類でした。
但しというか、勿論これだけでシーバス18年が造られている訳ではなく、約50種類のモルトとグレーンをブレンドして造り上げているそうです。
で、あるじとしてはその他のキーモルトを幾つか聞きだそうとセミナーのあと試みたのですが、これは残念ながら教えて頂けませんでした。
そしてここではシーバスのハートだという事で、ストラスアイラ蒸留所の事を少し 語ってくれました。(1786年創業で、小さいスティルで蒸留を行っていること等)
またあるじがこの日のセミナーで一番感動したのは、この後18年、25年を飲む前に語ってくれた、写真にもある「THE WHOLE IS GREATER THAN THE SUM OF ITS PARTS」(全体は部分の総和に勝る)という点です。
この言葉には、ブレンダーの真髄を見た気がしました。
一つ一つの原酒の良さを引き出し、それを調和させ、より優れたものを造り上げるのだそうです。凄い仕事だし、学ぶ事の多い言葉ですよね!
まっ、そんな話を聞きながら18年をテイスティングし、そして最後に1909年最初にシーバスリーガルとして発売された25年物がアメリカの禁酒法で市場から消えてしまったのを2007年に復活させたという話を聞きながら25年をテイスティングしてセミナーは終了しました。
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