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メーカーズマークのセミナー

barvirgo2013-05-16

に、4年半ぶりに行きました。
久しぶりのメーカーズマークのセミナーでしたが、基本的には前回と大きな違いはありませんでした。
とはいえ、前回メーカーズマークの製法などについて書いたのはだいぶ前なので、ここでも久しぶりに簡単に書きたいと思います。
メーカーズマークの歴史としては、1780年スコットランドから移民してきたロバート・サミュエルズ氏が自家製のバーボンを造ったことに始まり、1840年には3代目のT.W.サミュエルズ氏が蒸留所を建て販売を始めたそうです。
今回のセミナーでは話はありませんでしたが、この当時は「T.W.サミュエルズ」として販売されていたそうです。
しかし1920年禁酒法が施行され、1952年までウイスキー造りは行なわれていなかったそうです。
そして4代目のビル・サミュエルズ氏が新しいレシピを考案し現在のメーカーズマークが誕生したそうです。
因みにそのレシピというのは、通常のバーボンがコーンとライ麦モルトを使って造られるのを、ライ麦の部分を小麦(特に冬小麦だそうです)に変えたもので、現在では他にも小麦を使って造られるバーボンもありますが当時小麦を使って造る蒸溜所はなく、メーカーズマークが初めてだったそうです。
それでこのレシピ、原料構成をマッシュビルというのですが、マッシュビルはコーン70%、冬小麦16%、モルト14%だそうです。
で、原料の一部を冬小麦に変えたぐらいですから冬小麦に対する拘りは強いらしく、今回は仕入先は何時も一緒でピーターソン家だ、なんて話もしてくれました。
そして製造に関しては、今回は糖化工程と蒸溜について話してくれました。
ここでは拘りは糖化なのか、糖化工程について丁寧に話して頂きました。
他の蒸溜所では圧力をかけて糖化するところが多いのをメーカーズでは圧力をかけず、100度の温度でコーン、そしてその後71度に下げたところで小麦を入れ、また65度に下げたところでモルトを加え糖化するそうです。
またメーカーズマークではサワーマッシュ製法を取り入れているので、バックセットといわれる蒸溜廃液を10%ほど糖化をするクッカーに入れているそうです。
そして糖化の時間はトータルで約3時間半だそうです。
醗酵に関しては今回話は短く醗酵槽がサイプリス(糸杉)製だという話ぐらいで、後で別に聞いたのですが、醗酵はおよそ3日、サミュエルズ家秘蔵の酵母以外この醗酵槽に2種類の酵母が住み着いていて、その3つの酵母で醗酵させているそうです。
そして蒸留はコラム&ダブラーという2つのタイプの連続式蒸留機で、1回目のコラムでアルコール度数を60%、2回目のダブラーで65%にしているそうです。
(続く)
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