あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

100%アウターヘブリディーズのシングルモルト誕生へ!

barvirgo2013-09-21

スコットランドの北西に浮かぶ島々をアウターヘブリディーズといいます。
アイラ島やジュラ島など南西に浮かぶ島々はインナーヘブリディーズというのですが、そんなインナーヘブリディーズの島々に比べアウターヘブリディーズには2008年まで酒造免許を持った蒸溜所はありませんでした。
(密造の蒸溜所はあったそうですが・・・)
しかし、2008年アウターヘブリディーズで最大の島ルイス島にAbhainn Dearg(アビンジャラク)distilleryがオープンし、2011年には初のシングルモルトウイスキーもリリースされたのです。
しかし、蒸溜所オープン当初はルイス島産の大麦が少なく、スコットランド本土ブラックアイル地方産の大麦を使用してのウイスキー造りだったので、2年前にリリースされたシングルモルトウイスキーも100%ルイス島(アウターヘブリディーズ)産と呼べる物じゃないと蒸溜所では思っていて、アイラ島のブルックラディ蒸溜所ではありませんが島に拘り、島で栽培した大麦を使ってウイスキーを造りたいと考えたそうです。
そして本年、ルイス島では6トンの大麦を収穫する事が出来たそうです。
因みにこれで約5,000本分のシングルモルトウイスキーが造れるそうです。
そして蒸溜所としては必要量は40トンでまだ足りないそうではあるのですが、逆に40トン収穫出来ればそれこそ100%ルイス島(アウターヘブリディーズ)産のシングルモルトウイスキーが造れるので、将来的にはそれを目指すそうです。
なので今年は100%ルイス島(アウターヘブリディーズ)という夢のスタートを切れたと蒸溜所のオーナー、Mark Tayburn(マーク・タイバーン)氏は仰っているそうです。
なんか素敵な話で、アビンジャラク蒸溜所を応援したくなりましたし、アビンジャラクシングルモルトウイスキーを飲みたくなりました。
という訳で、日本では知名度も低いしシングルモルトウイスキーも入ってきていない蒸溜所ではありますが、是非皆さんも注目し応援してあげて下さい。
あるじも何か新しい情報を入手した時は皆さんにお伝えします。
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