あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アマレットの会社がウイスキー

barvirgo2013-10-17

イタリアのリキュールで日本でも人気の「ディサローノ アマレット」、このアマレットをリリースしているグループ企業Illva Saronna HoldingがWalsh Whiskey Distillery(ウォルシュ ウイスキー ディスティラリー)に出資して、アイルランドウイスキー蒸溜所を造るそうです。
ウォルシュ ウイスキー ディスティラリーという会社は、「The Irishman」や「Writers Tears」といったアイリッシュウイスキーをリリースしている会社ですが、蒸溜所を実際に所有している訳ではないので、ミドルトン蒸留所やクーリー蒸溜所から原酒を買い、それらを使い今まではウイスキーを製造・販売していた訳です。
で、そこにイタリアのアマレット会社が目をつけたようです。
2,500万ユーロ(約33億円)を出資し、蒸溜所を建設する事にしたそうです。
そしてこれには、アイルランド政府も雇用が増えると歓迎しているそうです。
まっ、実際スコットランドでもアイルランドでも蒸留所のオーナーが海外企業というのが増えているので、こうしてイタリアの会社がウイスキーの蒸溜所を所有するという事は珍しくない事なんでしょうね。
因みにあるじが昨日受けたセミナーのグレングラント蒸溜所も、現在の親会社はグルッポ・カンパリになってましたしね。(グレングラントについては後日改めて書きます。)
またここで書いていませんが、スコットランドのパースシャーにはインドの会社が出資して蒸留所が造られる計画も発表されてたりするんですよね。
そんな訳でアイルランドスコットランドもここ数年新しい蒸溜所が出来るは計画が発表されるはで、とても活況を呈しています。
もちろん日本のウイスキーメーカーも需要が伸びてきているせいか、活気は出て来ているのですが・・・
新しい蒸溜所が誕生という話はなかなか出てこないんですよね〜
なので、日本のウイスキーの評価は世界中で非常に高いわけですし、それこそ海外から出資者を募り、どこか日本酒、焼酎を造っているメーカーに、ウイスキーの蒸溜所を造ってもらえたら良いな〜なんて思うあるじなのでした。

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