あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「余市マイウイスキーづくり」 10年目の懇親試飲会

barvirgo2013-12-09

さて、ご存知の方も多いと思いますが、ニッカウヰスキーではウイスキーづくり体験というのを開催していて、余市蒸溜所で行なわれる余市マイウイスキーづくりと、宮城峡蒸溜所で行われる宮城峡マイウイスキー塾というものがあります。
それであるじは2003年の11月に余市マイウイスキーづくりの方に参加しました。
これは2日間のイベントで、余市蒸溜所でウイスキー造りを実際に体験し、樽詰めそして貯蔵庫に収めるまで行います。
そして10年が経過するとその時の樽がボトリングされ、参加者それぞれがその内の1本を貰う事が出来るというイベントなのです。
まっ、詳細についてはニッカさんのこちらのページを見て頂くとして、あるじが参加した2003年から今年で10年、待ちに待った10年前の原酒がボトリングされ、自分が参加した回はもちろん2003年に行なわれたマイウイスキーづくりで造られたウイスキー全てを試飲出来る懇親会が12月7日(土)に行なわれたのです。
昨年までは贈呈式も兼ねて行なわれていたようですが、今年からウイスキーは別途自宅の方に送ってくれるようになったそうです。
なので、10年前に自分達で樽詰めしたウイスキーが貰えるのはまだ少し先にはなるのですが、10年前にご一緒した方達と10年ぶりのお会い出来、また10年前に樽詰めされたウイスキーがどんな味わいになっているのか確かめないわけにはいかないと思い、あるじ店を休ませて貰って北海道・余市まで行って来ました。


そしてやはり余市まで行って良かった!と本当に思いました。
10年前に一緒にウイスキー造りを体験した方達と10年ぶりにお話しが出来、また本当に同じ10年物でもこんなに違うのかと色んな回のウイスキーを試飲する事が出来、すごく有意義な時間を過ごす事が出来ました。
また手前味噌にはなりますが、そしてあるじ自身今回全てのウイスキーを飲んだ訳でもないのですが、自分達の回のウイスキーが1番美味しかったです。
バニラ様の甘さが香り味わいともに生きていて、とてもバランスが取れていると感じました。
まっ、たぶん他の回の参加者の皆さんも自分の回が1番だと感じていらっしゃるんでしょうけどね。
そして今回思った事は、これは是非皆さんにも経験してほしいという事です。
ウイスキー造りというのは、体験してみて分かりますが、造る行程も結構大変ではあるのですが、やはり1年2年の時を経るだけでも駄目で、5年10年経過して初めて深い味わいが生まれ、そして同じ様に造って、同じ様な樽で熟成させて10年経っても同じ味わいにはならず、それぞれの樽でそれぞれ複雑味わいを生み、それを各蒸溜所では上手く組み合わせて普段は同じ味わいのウイスキーを造り出しているんだという事が改めて実感出来るからです。
そしてこのマイウイスキーづくりに参加すれば、自分達が体験したウイスキーづくりで、自分達が樽詰めしたウイスキーが10年後に貰う事が出来て飲む事が出来るのです。
こんな夢のあるイベントって、そう沢山あるものじゃないと思うんですよね。
そんな訳で是非皆さん、今年のマイウイスキーづくりは終了してしまいましたが、来年以降是非申し込んで参加してみて下さい。
あるじも出来る事ならまた参加したいと思っています。
そして最後に、今回特別蒸溜をしていないという事で、余市のポットスティルを近くで、またワームタブの中の写真も撮らせて頂いたので、それを下記に貼って今日の「小言」とさせて頂きます。


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