アメリカで恐ろしい特許
が認められたそうです。
なんと20年物のラムが1週間の熟成で出来る「revolutionary distilled spirits maturation process」っていいますから革新的蒸溜酒の熟成工程って感じでしょうか・・・
小樽とか木製ボトルとか焦がしたオーク材の棒をボトルに入れて熟成感を増すといった可愛いものではなく化け学的な方法で熟成を早めているらしく、特許をとったのでラムだけでなくウイスキー(らしき物)も造り、ついには「Abomination」というウイスキーとして発売までされているそうです。
熟成を自然に任せるのではなく科学的に強制的に行なう。
如何なんでしょう?ある程度は美味しい蒸溜酒は造れるんでしょうが、あるじはなんか違う気がするんですよね。
時間が生み出すもの、蒸溜された原酒には無い香り味わいだったり有ったのに無くなってしまった香り味わい、樽に由来する香りや味わい以外どこから生まれたのか分からない香り味わい等そうした不思議は時間を重ねてこそ生まれるもの、だからウイスキーって美味しいし楽しく奥が深いものなのに、科学の力で早めれば造れる、そして商品にすれば売れる・・・
今回このニュースに触れ、こんなあるじ的にはウイスキーとも呼べないウイスキーを造る人達が増えないことを切に願うあるじなのでした。
特に原酒不足で苦しんでいる日本の某大手ウイスキーメーカーが真似をしないことを祈ります。
にほんブログ村