あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

ジャックダニエル VS ディアジオ

barvirgo2014-03-19

の戦いが、テネシー州の議会及び上院も巻き込み展開されています。
ジャックダニエルテネシーウイスキーというカテゴリーを確立すべくキャンペーンを展開し、原料のマッシュビルのうち51%以上がトウモロコシで、チャコールメーロイングを行ない、また熟成は新樽で行ない、その全ての工程がテネシー州内で行われるものがテネシーウイスキーだという法案の可決を昨年5月に勝ち取っていました。
今までよくバーボンと何が違うの?と言われてきましたが、チャコールメーロイングをしているという拘りだけでなく法的根拠も得たわけです。
ところがそんな矢先に、同じくテネシーウイスキーを造っているジョージディッケル蒸溜所を所有しているディアジオ社が、テネシーウイスキーは新樽を使わなくてもいいんじゃないと議会に働きかけ、共和党テネシー州代議員Bill Sanderson(ビル・サンダーソン)氏も同調し、テネシーウイスキーは新樽じゃなくてもよくしようという法案を上げる事となったそうです。
当然ジャックダニエル側は反論し、ディアジオは何を言っているんだ。テネシーウイスキーのブランド価値を下げるのか?と怒っています。
チャコールメローイングをし、新樽で熟成させるからテネシーウイスキーの価値があるんじゃないかとも言っています。
なのでこれから先どうなるのか分かりませんが、ジャックダニエル側も議会に働きかけるでしょうし、これから州議会や上院でも議論されるそうです。
てな訳で、ジャックダニエルが昨年5月に勝ち取ったテネシーウイスキーの定義に関する法律、はてさて改正(悪)されてしまうのでしょうか?乞うご期待。
因みにこの件は、ウイスキー関連のサイトの多くが取り上げていて、ジャック寄り、ディアジオ寄り、また中立といった感じでどちらが良いのか悪いのか?本当に微妙な事案となっています。
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