を、先週末の土曜日にBAR Virgoにて開催しました。
講師にはMHDのウイスキーアンバサダー、ロバート・ストックウェル3世氏(愛称・ボブ)を招き、アードベッグの歴史や造り、またアードベッグが参加した宇宙での実験の事など話して頂き、また9月に発売された「アードベッグ スーパーノヴァ2014」を含むアードベッグ4種、そしてボブのプライベートストックから2010年にリリースされた「スーパーノヴァ」を特別に提供してもらい本年版「スーパーノヴァ」との比較テイスティングなど行ないました。
そしてあるじもある程度はアードベッグの事を知っているつもりではありましたが、やはりそこはアンバサダー、ボブに改めて資料を用意してもらいそして話を伺うと、また新たな発見があり、今回のセミナーをして頂き本当にありがたく思いました。
そこで、今回のセミナーで伺った話の中からあるじがそうだったのか!と思った事を幾つか紹介します。
先ずアードベッグの創業が1815年というのはボトルにも入っているので知ってはいましたが、それより以前密造時代の1798年に創業家(マクドゥーガル家)が蒸溜をしていた証拠が残っていたという事、そして19世紀の後半1887年には現在とほぼ同じ110万リットルを生産し、当時のアイラ島で最大の蒸溜所になっていた事、アードベッグの商標登録(ゲール語風のAの文字も)が1911年だった事など20世紀紺半のよく知られている蒸溜所の売買や閉鎖の事以外の事はちょっとした薀蓄として覚えておくのはありだと思いました。
また造りではグリストの割合が一般的にはハスク20%、グリッツ70%、フラワー10%のところが多いのですが、アードベッグでは18:70:12という割合になっている事、ピートのフェノール値は50ppm以上と公表しているがモルティングしてもらっているポートエレン・モルティングスには60ppmでオーダーを出している事などです。
因みにモルティングに関しては、モルトに染み込むフェノールが常に一定になる訳ではないので、60でオーダーを出していてもそれ以上フェノール値の高いモルトも出来たりするので、それが100ppmの「スーパーノヴァ」に繋がってくるわけです。
そして最後にアードベッグの宇宙での実験ですが、ISS(国際宇宙ステーション)から地球に還って来たアードベッグの分子(ISSにはアルコールは持ち込めないそうです)と木片による熟成に関しては、先週末やっとアードベッグの責任者であるビル・ラムズデン博士のもとにこの分子と木片が一緒になった物が渡ったそうで、地球でも同時実験しているそうなので、その違いはこれから明らかになるようです。
どんな違いが出るのか、発表してくれるといいですね。
で、実際にはもっと沢山の事を楽しく話して頂いたのですが、長くなるのでここまでと致します。
てな訳で、セミナーに参加して頂いた皆様、また講師をして頂いたボブには心より御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
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