あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Drop the Duty! campaign (ドロップ・ザ・デューティー!キャンペーン)

barvirgo2015-01-06

というキャンペーンが現在英国で行なわれています。
それは何故かというならば、話は簡単英国でのウイスキーに対する税金が高いからです。
どれだけ高いかというと、右の絵の真ん中、赤い丸に囲まれたところに78%TAXと書いてあるように、約80%が税金なのです。
価格で見ると英国でのブレンデッドスコッチウイスキーの平均価格が12.90ポンドで、そのうちの10.06ポンドが税金です。
なので英国民の84%が不満を持っており、英国内でのウイスキー需要は世界的な流れに反し落ちているのです。
まあそれでもクリスマスのプレゼントとして3人に1人はウイスキーを贈っているというのですから、やはりウイスキーは英国のナショナルドリンクといって良いのでしょうね。
といった事からSWA(スコッチウイスキー協会)はWine and Spirit Trade Association等と組み、ドロップ・ザ・デューティー!という2%の税金カットを目指すキャンペーンを起こしたそうです。
たった2%かもしれませんがそれでも2%、下がればそれに越した事はありません。
なにしろ現在ウイスキーの価格は上昇の一途です。
世界的な需要の伸びや原価の高騰、また日本においては円の下落も影響しています。
せっかく日本でもウイスキーを飲まれる方が増えているのに、価格の高騰は水を差しかねません。
また英国での税金が下がったって日本で販売されるウイスキーの価格には関係ないだろうと思われるかもしれませんが、実は関係あります。
スコッチウイスキーだと英国での販売価格が日本での値付けに影響するからです。
なので他国の事ではありますが、是非英国の酒税が下がるようあるじもこのキャンペーンを応援したくここに書きました。
という訳で、皆さんも英国の酒税が下がるよう祈ってあげてください。
お願いします。

にほんブログ村