あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 珍しい物より美味しい物

barvirgo2015-03-17

を提供したいと思っています。
昨日の営業でお見えになってくれたお客様が連れて見えた友人に、「この店は珍しいウイスキーとかあるんだよ!」なんて仰ってくれましたが、そんな事はありません。
確かに少しは珍しいウイスキーも置いてはいますが、Virgoではそこに力を入れていないのです。
珍しいウイスキーを数多く置けば、他所では飲めないという事で売りにはなるので若干は置いていますが、それでもお客様にこれは美味しいと思ってもらえる物を仕入れるように心がけています。
今の時代インデペンデントボトラー(独立瓶詰業者)が乱立し、色んなボトラーから色んな限定品(シングルカスクやスモールバッチ)がリリースされるので、珍しいウイスキーには事欠かなくなっています。
なので珍しいウイスキー仕入れることは難しくなく、それよりもやはりお客様が飲んで美味しいと思ってもらえるもの、そしてその価格が見合うか安く感じられる物を提供したいなと思うのです。
なのでオールドボトルも無理に仕入れようとは思いません。
美味しい物もあるとは思いますが、現在に至るまでの保存状況も分かりませんし、その希少価値性から購入前にテイスティングも出来ません。
またあるじもこの世界に30年以上いるので、オールドボトルといっても流通していた当時を知っている物も結構あり、そうすると当時の価格から現在の価格は希少価値性という意味ではありだと思いますが、内容ではマッチしているとは到底思えないからです。
そんな訳でVirgoにはオフィシャルが多いです。
そしてオフィシャルといったって結構数は多いのです。
なのでお客様の嗜好に合うウイスキーを見つける事は出来ると思っています。
それにオフィシャルであれば例外もありますが殆ど何時までも飲めるのです。
というような訳で店によって色々な考え方があるのであるじが正解ではありませんが、Virgoはオフィシャル中心で少しだけ珍しいウイスキー(ネタ物含む)も置いているんだなあぐらいに思っていただけると幸いです。

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