あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 エジンバラ〜キャンベルタウン〜アイラ  −14−

barvirgo2016-06-09

5月3日(火)午後0時30分ポートエレンに入港、あるじ4年ぶり4回目のアイラ島です。
今回はまず最初に午後1時半からキルホーマン蒸溜所の見学を入れているので、宿泊するボウモアコテージに荷物を置いて一路キルホーマン蒸溜所を目指しました。
さて、ここで今回あるじが宿泊したボウモアコテージについてですが、このコテージはボウモア蒸溜所が所有・運営しています。
以前は今より予約も取りやすく、今でも取れれば良い宿泊先ではあるのですが・・・、如何せん人気が高くなり以前は1泊から予約出来たのが現在は週末で3連泊、平日なら4連泊からとなり、しかもそれでもなかなか取る事が出来ない宿泊施設となってしまいました。
なのであるじ的にもお勧めしたいのはやまやまですが、このコテージ含め島内を色々巡るのであればボウモアの街に在るホテルかB&Bがお勧めです。
で、荷物を降ろして久しぶりのキルホーマン蒸溜所に到着、基本4年前と変わっていませんが其処彼処がきれいに、そしてショップの品揃えなどはとても豊富になっていました。
そして見学開始、先ずは蒸溜所の説明を聞きそれからモルトバーンへ、残念ながら今回もモルトは広げられていませんでした。
まあこれはタイミングの問題なので運が良ければモルトバーンに広げられたモルトを見ることは出来ます。 (あるじ1勝2敗)

そしてキルンへ、この日は運よくピートを焚いていましたが、キルホーマンは自家製麦はそれほど多くないので、キルニング(モルトの乾燥)は週1なのだそうです。
そして時間はおおよそ9時間、日が落ちる前に終わらせるそうです。
これはその昔火事を起こしているからで、9年前に訪れた時は確かにキルンの壁上部は焼けたまんまになっていました。

そして次が蒸溜所の心臓部、スティル/マッシュハウスです。
キルホーマン蒸溜所は小さいので、この建物にモルトミル、マッシュタン、ウォッシュバック、ポットスティル等全てが収まっています。
ウォッシュバックはセミナーでは4槽といって説明されていますが、写真の2槽が新たに増設されていました。

そしてポットスティルは初溜が3,230リッター、再溜が2,070リッターと再溜がエドラダワーよりも小さく、スコットランドモルトウイスキー蒸溜所では1・2を争う小さな蒸溜器なのです。
またこれは昔からですが、相変わらずスピリットセーフは鍵が掛かっておらず、セーフの役割りを果たしていない状態でした。
そして見学の最後、以前はウェアハウス(貯蔵庫)権ボトリングホールだった建物で、何時の間にかボトリングとフィリング(樽詰め)専用になっていた建物です。
やっぱり暫く訪れていないと変わるものだなあと改めて感じました。
で聞いたところ、ウェアハウスはポートチャーロットの方に新しく建てたのだそうです。
まあこれはあるじの英語理解力が低いのでもしかしたら聞き間違えかもしれませんが、その場合は悪しからず・・・
そしてここで見せて頂いたボトリングの機械、4年前からどんな風に変わったのか?実はあるじこれを一番楽しみにしていたのですが、あるじが想像していた以上に進化していてすごく感動しました。
という訳で、4年前のボトリングの様子と今回のボトリングの様子を動画でご紹介するので是非見比べてみてください。 
 
 
如何です?基本の機械は同じですが、その後栓をしたりラベルを貼ったりする装置が増設されているのです。
これならボトリングのスピードも以前より格段と早くなっているんじゃないかと思うんですよね。
などなどこの後もキルホーマンのテイスティングをしたりと充分堪能し、アイラ島最初の蒸溜所見学を終えたのでした。
〜続く〜

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