あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 エジンバラ〜キャンベルタウン〜アイラ  −25−

barvirgo2016-07-01

5月5日(木)、さ〜て先ずはラフロイグ蒸溜所の見学です。
午前10時にアポイントを入れていたのですが、見学は一般の方達と一緒の午前10時半スタート、時間に余裕が出来たので蒸溜所の周りや展示スペースを見て時間を潰しました。
そこで撮ったのが右上の写真、ラフロイグゲール語で「美しい湾に面した窪地」という意味がよく分かる素晴らしいこの日のお天気でした。
因みにこの時は見えませんでしたが、前回訪れた時にはアイルランド島が見えた本当に美しい湾に面した場所にラフロイグ蒸溜所は在るのです。

そしてツアースタート、ラフロイグ蒸溜所も自社でモルティング(製麦)をしている蒸溜所です。
なのでモルトバーン(発芽床)でモルティングについての説明を受けました。
ラフロイグの独特の香りはこのモルティングが大きく影響しているわけです。
但し現在では生産量も増え、全てを自社では賄えないのでポートエレンモルティングスというモルティング専業会社からピートを焚き込んだモルト仕入れているなんて話もしてくれました。
 
そしてキルン(乾燥塔)の乾燥室へ、乾燥室では絶賛キルニング(乾燥)中で室内はピートの煙でもうもうとしていました。
でその後は当然ピートを燃やしているキルンの下部、竈を見せてもらいます。
 
実はこのピートの焚き方にも各蒸溜所拘りがあり、ラフロイグでは炎があまり出ず煙がたくさん出るように焚いています。
こうする事で低温で時間を掛ける事が出来、より多くのピート香がモルトに染み込んでいくからです。
炎が上がるほど燃やすと高温になって、ピートの香りがさほど染み込まないうちにモルトが乾燥しちゃいますものね。
〜続く〜

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