あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 イングランドのヨークシャーにも

barvirgo2017-04-14

ウイスキーの蒸溜所が誕生しました。
その名もSpirit of Yorkshire Distillery(スピリット・オブ・ヨークシャー蒸溜所)、ヨークシャーという地域(地元)に拘る蒸溜所のようで、原料の大麦は当然ヨークシャー産、樽もバーボン樽(オールドフォレスター)がメインにはなるそうですが、これも地元ヨークシャー産のオーク材を使った樽も造り、それで熟成させたウイスキーも何れリリースする事を考えているそうです。
なので計画ではウイスキーをリリースする際どこの畑のどんな種類の大麦を使用しどう蒸溜したか等をラベルに表記する事を考えているそうです。
またヨークシャーはイングランドスコットランドではないので、ウイスキーに関する法律がスコッチほど厳しくないこともあり、色々と実験的なウイスキー造りも行っていくそうです。
なので用意したスティル(蒸溜機)もポットスティル(単式蒸溜器)だけでなくプレートを4枚入れたコラムスティル(簡易連続式蒸留機といった感じでしょうか)も導入し、これでもシングルモルトウイスキーを造っていくそうです。
って、これが通るならニッカの「カフェモルト」が現在英国ではグレーンウイスキーのカテゴリーで販売されていますが、スコッチじゃないんだからモルトウイスキーで売って欲しいなと、つい余計な事まで考えてしまうあるじなのでした。
などと少し話がそれましたが、ただこの新たに誕生したスピリット・オブ・ヨークシャー蒸溜所、相当ウイスキー造りに本気らしくその他のマイクロディスティラリーと一緒にするなと言っていて、ウイスキーが販売出来るようになるまでの間ジンを造るといったような事はしないそうです。
あくまでウイスキーメーカーとしてやっていくそうです。
またウイスキーのリリースに関しては一応3年半後を目途にしてはいるそうですが、その時点で納得のいく物が出来なければリリースを止める事もあるそうです。
まあこれに関しては実際3年半経ってみなければ分かりませんが、その心意気はここ最近立ち上がった日本のマイクロディスティラリーの方達にも持っていただければと思います。
3年経ったからリリースではなく良いウイスキーになったからリリース、これはイングランドの蒸溜所だけれどもちょっと応援したくなりましたね。
それともう1つ、そこまで拘った蒸溜所なだけに資金的な部分である程度必要なのでしょう、初年度400樽詰める計画のうち100樽をExplorer Clubというのを立ち上げそこで販売するそうです。
価格は2,850ポンド、日本円にして約40万円です。
諸経費入れても100万円ぐらいで収まる可能性大だと思うので、ヨークシャーのウイスキーメーカーを応援したいと思われた皆さん、検討してみては如何?
但し、まだExplorer Clubの詳細は発表されていないので、こちらスピリット・オブ・ヨークシャー蒸溜所のオフィシャルサイトを時々チェックするかニュースレターの登録をしてみてください。
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