あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

ハイランドパークのセミナー 〜1〜

barvirgo2017-10-26

に行って来ました。
一昨日久しぶりにハイランドパークのセミナーに参加しました。
定番商品のパッケージリニューアルや新しいシリーズの新商品のリリースもあってのセミナーだったので、約5年ぶりのセミナーでしたが当時とは若干内容として違っている部分や前回は聞けなかった話などもあり現在のハイランドパークの立ち位置が分かりとても勉強になりました。
という訳で今回聞いてきた話の中から少しだけではありますが、こちらでお伝えしていきたいと思います。
さて、ハイランドパーク、とにかく人気の高いシングルモルトウイスキーですがスコットランドのメインランドのさらに北、北緯59度に位置するオークニー諸島のメインランド、カークウォールの街を見下ろす丘の上にあります。
この丘を当時はハイパークと言っていたそうで、それが現在のハイランドパークの名前の由来にもなっており、蒸溜所の場所は昔も今も変わらないそうです。
蒸溜所の創業は1798年、但し創業者のマグナス・ユンソンはそれ以前から密造をしていたそうで、密造がばれ認可を得た年が1798年で、蒸溜所としてはそれを創業年としているそうです。
因みに蒸溜所があるオークニー諸島、島の数は70以上で人が住んでいる島は17だそうです。
そしてオークニーの名前の由来はシャチを意味するOrca(Orcinus)から来ているのだそうです。
またオークニーは永い間バイキングに支配されていた事もあり、上の写真に島の旗が写っているんですが、この旗はデンマークスウェーデンの国旗をミックスさせたデザインなのだそうです。
そして現在も島民の1/3はヴァイキングの末裔なのだそうです。
なので6年前あるじがオークニーを訪れた時にやけにデンマークの国旗が多いなと当時は思ったのですが、あれはデンマークの国旗ではなくオークニーの旗だったんだと今になって気がつきました。
またオークニーヴァイキングに支配されていた為、現在でもスコットランドというより北欧文化が色濃く残っている事もあり、ハイランドパークではここ数年北欧色を前面に出したヴァルハラコレクションなどをリリースしてきましたが、定番に関しても北欧ヴァイキングの文化に敬意を表したデザインへと変更する事にしたそうです。

そこでその新しいパッケージデザインのもとになっているのがノルウェーにある「ウルネスの木造教会」の壁面装飾だそうで、上の写真の真ん中ですね、このライオン(善)と蛇(悪)の格闘する彫刻なんでしょう、これが新しいボトルにデザインされているそうです。
続く・・・
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