あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ティーリング蒸溜所 〜2〜

barvirgo2017-11-04

10/6(金)午後1時40分過ぎ、予約していたツアーはスタートをしていましたがほんの少しの遅れだったので問題なく受付けを済ませ、先ずは説明が始まっていたティーリング蒸溜所の概要説明を少しだけ聞きました。
それからショートビデオの鑑賞、このビデオを鑑賞する部屋に入る時に受付けで貰ったレシートの紙みたいな物を渡します。
なのでここからが有料ゾーンって感じで、見学ツアーに参加していなくても概要の説明だけならツアー参加者の後ろについて聞く事が出来るなと思いました。
そしてビデオを見たら蒸溜所見学です。
蒸溜所は1つの部屋にマッシュタン(糖化槽)・ファーメンター(醗酵槽)6槽・ポットスティル(単式蒸溜器)3基が全て納まっているコンパクトで効率の良い造りだなと感じました。
そして一つ一つの工程の説明を聞きます。
ミリング(麦芽粉砕)、マッシング(糖化)、ファーメンテーション(醗酵)、でファーメンターはオレゴンパインを使った木製が2槽でステンレス製が4槽、両方使って3〜5日掛け約8%のウォッシュを得るなどの話を聞いて、ここでいったん自由時間がもらえます。
この自由時間に蒸溜所内を撮ったり、英語が苦手な方はそれぞれの工程について説明書きがしてあるボードを撮ったり、また説明の中で分からない事があれば質問出来たりする感じでした。
で、しばらくしてから改めて蒸溜についての説明をしてくれます。
ティーリングでは伝統的なダブリンスタイルの3回蒸溜、蒸溜器の形も19世紀のダブリンの蒸溜所で使われていた形を参考にイタリアのメーカーに造って貰ったものだそうです。
因みにウォッシュスティル(初溜釜)の容量が15,000リッターでアリソンという名前が付いていて、インターミディエイトスティル(中溜釜)は10,000リッターでナタリーという名前、そしてスピリットスティルが9,000リッターでレベッカという名前がつけられていました。
そして最初8%だったウォッシュが最初の蒸溜で約26%、2回目の蒸溜で約55%、そして3回目で約84%となりニューメークスピリッツとして取り出されるそうです。

そして蒸溜についての説明が終わったら幾つかの樽が置いてある部屋に移って熟成に関する説明、で印象に残ったのがこのあと他の蒸溜所見学でも必ず聞く事になる「スコッチウイスキーの熟成は最低3年だけど、アイリッシュは最低3年と1日熟成させないウイスキーと呼べない。」という話、たった1日だし実際に3年ピッタリの熟成でリリースされるスコッチもアイリッシュも殆ど無いと思われるのにこれを凄く強調していたのが本当に印象に残りました。
そしてこれで蒸溜所見学は終了、最後にそれぞれが申し込んだオプションに応じた席に着き、それぞれテイスティングするウイスキーについての説明を聞きながら味わい、思っていた以上に楽しいティーリング蒸溜所見学を終えることが出来ました。
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