あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Stewart Buchanan(スチュアート・ブキャナン)氏が

barvirgo2018-04-06

この春Keeper of the Quaich(キーパー・オブ・クエイヒ)に選ばれました。
写真の男性がスチュアート・ブキャナン氏ですが、あるじが初めてお会いした時に凄くお世話になった方なので今回氏が選ばれたキーパー・オブ・クエイヒと氏について簡単に紹介させて頂きます。
先ずキーパー・オブ・クエイヒ、これはスコッチウイスキー業界の中では最も格式が高いといわれている組織で、そのモットーは「Uisgebeatha Gubrath(ウイスキーよ永遠なれ)」なんだそうです。
因みにクエイヒ、これは17世紀頃から使われていた酒盃の事で、諸説あるんですがスコットランドではスコッチウイスキーの象徴になっています。
なのでキーパー・オブ・クエイヒは「スコッチ・ウイスキーの聖杯の守護者」、転じてスコッチウイスキーの守護者として認められた方だけが選ばれる凄いものなのです。
そしてこのキーパー・オブ・クエイヒにこの度スチュアート・ブキャナン氏が選ばれたというわけです。
で、このスチュアート氏を紹介したいと思った訳は、約6年半前にあるじがスコットランドの蒸溜所巡りをしていた時、当時スチュアート氏はベンリアック蒸溜所のマネージャーをされていて、あるじは午後4時にアポイントを入れていて見学させて頂く予定だったんですが、渋滞などもあり蒸溜所へ到着したのが1時間遅れの午後5時になってしまったのです。
なので見学は諦め、到着が遅れたことをお詫びしようと顔を出すと、スタッフの方が現れマネージャーは帰ってしまったと言われたのです。
まあ1時間遅れ仕方がないと思っていたらスタッフの方が電話をしてくれ、暫くするとスチュアート氏が戻ってきてくれ遅れたことなど気にもされずに蒸溜所を案内してくれたのです。
本当に申し訳なく、そして凄く嬉しかったです。
そんな優しいスチュアート氏、その後ベンリアック蒸溜所のマネージャーからベンリアックディスティラリー社のブランドアンバサダーとなり、「ベンリアック」、「グレンドロナック」、「グレングラッサ」の3ブランドを皆さんに知って貰うため世界中を飛び回り、そして今回の選出となったそうです。
スチュアート氏、キーパー・オブ・クエイヒ選出本当におめでとうございます。
これからも世界中飛び回ってベンリアックディスティラリー社のシングルモルトウイスキーを広めてください。
そしてアサヒビールには是非ベンリアックディスティラリー社のシングルモルトを輸入して、スチュアート・ブキャナン氏を再び日本に呼んでもらいたいと思います。
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