あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スコットランド蒸溜所ツアー 2019 秋 ~24~

f:id:barvirgo:20191124110001j:plain:right:w380アベラワー蒸溜所 見学!

11/24(日)午前10時を回り、この日最初の蒸溜所、アベラワー蒸溜所見学スタートです。
先ずはヴィジターセンター前でガイドさんが自己紹介、そして見学に集まった皆にどこから来たの?など聞かれ、それから蒸溜所に入ります。
そしてまず最初に入った部屋はアベラワー蒸溜所の歴史が壁中に描かれた感じの部屋で、そこでウェルカム「アベラワー12年」を頂きながら蒸溜所の歴史を伺います。
前日ストラスアイラ蒸溜所でも前段の歴史とか長かったな~と思っていましたが、ここアベラワー蒸溜所はそれに輪をかけ長く、ウイスキー造り以外の英語は大の苦手なあるじとしては、歴史はちょっと調べれば直ぐに分かるのにここまで長いのか?とちょっと見学前から疲れてしまいました。
そしてやっと次の部屋、ここでは原料のモルトについてなどの説明があるのですが、ここでも想像以上に長い説明で早くリアルな製造工程を見せてよ!とちょっと思ってしまいました。
そんな中現在アベラワー蒸溜所で使っている大麦の品種はコンチェルトで、クリスプ社のポートゴードン・モルティングスから仕入れているそうです。
そしてモルトミル、1964年製と仰っていたのであるじと1つ違い、今年で56年目ですから相変わらずポーティアス恐るべしです。
そんなこんなでやっと製造工程見学、蒸溜所見学の醍醐味は製造工程なのでちょっとホッとします。
で製造、現在は1日12トンのモルトを仕込んでいるそうです。
ミリングのグリスト比率は2:7:1、よく聞く一般的な比率です。
そしてマッシング、お湯の投入は3回で1回目が65度、2回目が70~80度、そして3回目が95度だそうです。
また仕込み水はグレンアラヒーやグレンファークラス同様ベンリネスの水と仰っていました。
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そして発酵、使用しているウォッシュバックはステンレス製で6槽、あるじ的にはガイドのお姉さんの英語はちょっと分かりづらかったので拾いきれていませんが発酵に掛かる時間はおそらく48~60時間、それで得られるウォッシュのアルコール度数は8~9%だそうです。

f:id:barvirgo:20191124103731j:plain:left:w380で得られたウォッシュを初溜釜に張り込み1回目の蒸溜で約25%に、そして再溜釜で2回目の蒸溜を行なって約75%から約65%までの部分がハートとして取り出されるのだそうです。
そしてこうしたマッシングからディスティリングまで全て左写真のコンピューターで管理しながら製造を行なっているそうです。
それと写真、同じペルノ・リカール系でもストラスアイラよりは蒸溜所内の写真を撮らせてもらえますが、スティルハウスは中から撮っては駄目だという事で出口のところで撮らせて頂きました。
それがトップの写真、で出口で撮らせる。ストラスアイラも出口から撮らせて貰えたのでペルノ・リカールあるあるなのかもしれませんね。
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そして外に出て先ずはウェアハウスの見学、ここアベラワーの樽にもGLENLIVETの文字を発見!それからおそらく水の濾過装置なんでしょう不思議な建屋を見せて貰ったりしながら蒸溜所内テイスティングルームに移動し、ここで5種類のアベラワーテイスティングさせて頂いて、分かりづらい英語も多くまた話も長く、あるじ的にはちょっと大変でしたがそれでも充実した内容のアベラワー蒸溜所見学ツアーは終了したのでした。

~続く~