あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 こんなスティルで

barvirgo2009-05-11

造られているウイスキーもあるんです。
右の写真は、「マクミラ」というスウェーデンで シングルモルトウイスキーが造られた初期の  ポットスティルです。
まぁ初期といっても2001年頃ですが・・・、
ウイスキー好きのスウェーデン人8人が1998年に自分達でウイスキーを造ろうと会社を立ち上げポットスティルも手造りしたらしく、それで小さなスティルになったそうです。
なので1回の蒸留でニューポット(原酒)は30Lしか取れず、その為熟成樽も30Lの小さい物を造ったそうです。
但し、現在日本ではまだ知られていませんが、世界的には結構人気が出てきて、写真のスティルよりは大きな(といっても通常見られるスティルよりは小さいですが)スティルで蒸留しているようです。

そして左の写真は、な・な・なんと!スコッチウイスキーの蒸留所が使っているスティルの写真なのです。
多分現在あるスコッチウイスキーの 蒸留所としては最も新しい蒸留所で、アウターヘブリディーズのルイス島に昨年オープンした「Abhainn Dearg distillery」(ゲール語)、英語表記だと「Red River Distillery」という蒸留所のスティルなのです。
あるじ、スコッチウイスキーの蒸留所を新設するにはかなり厳しい審査があると 聞いていたので、写真のようなスティルを使ってもいいのかと思うと、ちょっと  ビックリしました。
はっきりとは分かりませんが、きっと昔の密造時代のスティルなんでしょうね。
で、この「Abhainn Dearg distillery」で造られるウイスキーが市場に出てくるまでにはまだ暫らく待たなければならないのですが、熟成の若いニュースピリッツは近々リリースされるようです。
まっ、それが日本で発売されるかどうかは分からないんですけどね。
でも、こんな変わった形のスティルで蒸留されるウイスキー、皆さんも飲んでみたいと思いません? あるじはとっても飲んでみたいです。
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