あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アイリッシュウイスキー

BAR Virgoでは3月の今月のウイスキーアイリッシュウイスキーとすることに致しましたので、今日は久しぶりにアイリッシュウイスキーとはどんなウイスキーか、簡単に説明させて頂きます。
先ずそれこそ簡単に言うと、北大西洋に浮かぶ島、アイルランド島で造られているウイスキーアイリッシュウイスキーといいます。
国としてのアイルランドではなく、英国領の北アイルランドを含んだアイルランド島で造られていれば、アイリッシュウイスキーなのです。
そして昔は幾つもの蒸留所が在ったのですが、現在ではウイスキーを生産している蒸留所は4ヶ所だけとなっています。
とはいえ、一番少ない時は2蒸留所(ブッシュミルズ、ミドルトン)だけだったので、4つの蒸留所(前記2蒸留所+クーリー、キルベガン)が稼動しているというのは、アイリッシュウイスキーの人気も上がってきているんでしょうね。
因みに4つの蒸留所のうち、ブッシュミルズ蒸留所はアイルランド共和国ではなく英国領の北アイルランドで操業しています。
そして、ウイスキーの特徴としてはスコッチウイスキーが2回蒸留のモルトウイスキーをベースにしたウイスキーが多いのに対し、アイリッシュでは3回蒸留のシングルポットスティル(原料に発芽していない麦を使用したもの)やモルトをベースにしたウイスキーが多くなっています。
ただ1987年にクーリー蒸留所が誕生し、スコッチウイスキーと同じ2回蒸留や、ピートを焚いたモルトを原料にしたウイスキーを生産するようになったので、現在ではシングルポットスティルあり、3回蒸留のシングルモルトあり、2回蒸留のシングルモルトあり、そしてシングルポットをベースにしたブレンデッド、モルトをベースにしたブレンデットなどなど、幅広いレンジのウイスキーが生産されるようになっています。
なので、まだまだ日本に入ってくるアイリッシュウイスキーの種類は決して多くはないですが、それでも結構色んな味わいが楽しめるようになってきたので、皆さんにも是非アイリッシュウイスキーを飲んでみてもらいたいものです。
そうそう!そして最後に、スコッチウイスキーや日本のウイスキーの場合スペルはwhiskyですが、アイリッシュだとwhiskeyとなっています。
なので、こんなちょっとした特徴をラベルを見て確認しながら、何でだろう?なんて考えながら飲んでみるのも楽しいかもしれませんよ・・・
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