あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 山崎・白州 バーボンバレルセミナー

barvirgo2010-02-24

ちょうど1週間前に受けたセミナーですが、セミナーを受けた事しか書いていなかったので、簡単に内容を写真を交え紹介します。
因みにこのセミナーは、昨日発売された「山崎」と「白州」のバーボンバレルに特化した新商品の特徴を知って貰うために行われたものです。

左の写真が今回発売された「山崎」と「白州」ですね。
そして今回の商品がバーボンバレルということで、真ん中はバーボン樽を運ぶ  様子なんですが、バーボン樽として使う場合は樽のまま運んでいるそうです。  因みにホッグスヘッドの樽に組み直す場合は、樽はばらして輸入するそうです。
そして右の写真は、樽の種類と樽材になる木の写真です。バーボンバレルは  左のホワイトオークですね。

で、今回は樽に拘っているという事で、樽材について、特にバーボン樽の特長について説明がありました。
左の写真が木材の基本的な構造で、真ん中がバーボン樽の製造風景(チャーを しているところ)、そして右がそのチャーをする事で生まれる熟成香についてです。もう見て頂くしかないですが、チャーする事で色んな香味が生まれるんですね。

そして左の写真は、チャーして出来たバーボン樽では、内面に近いほどバーボン樽の香味の最大特徴であるバニリンが多くなった事を表しています。ウイスキーの甘みは、原料由来の部分もあるのでしょうが、この樽の効果も大きいようです。
そして樽の効用として真ん中の写真では、貯蔵中のモルトウイスキーにはDMS(海藻様の未熟香)とDMDS(にんにく様の未熟香)があり、それが熟成していく中で減っていくのを表していて、右の写真がチャーして炭になった樽内面がそれを減らしている事を表したデータだそうです。
で、自分は炭の活性炭効果でこれら未熟香を吸着していると思っていたのですがそうではなく、炭は吸うのではなく酸化を助け、酸化する事で未熟香が減少するのだそうです。
で、これでも簡単に書いているのですが、結構難しい内容でしょう!その所為かあるじのお隣さんはこのあたり殆ど寝てましたね。

そして最後は同じ様な樽を使っても味わいは違うということで、「山崎」と「白州」の発酵の違い、水の違い、熟成環境の違いなど聞きました。
で、味わいの基本的な部分での違いとしては、「山崎」がモルティーで、「白州」はフルーティーなんだそうです。(言われてみればそんな気も・・・)
以上「山崎・白州 バーボンバレルセミナー」についてでした。
因みに「あるじの店」ではこのバーボンバレル、「山崎」は既に、そして「白州」の方も3月頭に仕入れますので、宜しければ飲みに来て下さい。

にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村