あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

グレンゴイン、アラン、スプリングバンクそしてアイラ −29−

barvirgo2012-07-04

5月3日(木)、さ〜て、先ずはブナハーブン蒸留所の見学です。
ブナハーブン蒸留所は、ボウモアからポートアスケイグに向かっていく途中、フィンラガンの遺跡の看板を過ぎるとブナハーブンの看板も見えてくるのでそこを左折(ポートアスケイグからだと右折)して、細い一本道(シングルトラックロード)を進んでいきます。
この道は本当に狭く、対向車とすれ違うのも待避所のところじゃないと厳しいので、皆さんも車を使って行かれる時は気をつけて走ってください。
因みに狭いだけでなく、歩いている人や動物も居るので注意しましょう!
あるじもこの時は危うく飛び出してきた鹿を轢きそうになりましたからね・・・
そしてまだ着かないのと思ったぐらいのところで樽にブナハーブンと書かれた看板が見えてくるので、そこを過ぎて海側に下りて行くと蒸留所があります。

で、最初のゲートを過ぎて少し蒸留所の敷地内に入ったところに上の写真の建物があります。
ここはテイスティングルームなので、受け付けはここではなく下の写真の門を入り右手の建物の階段を上がり2階に上がるとレセプションとショップになっているので、見学に訪れる際はこちらに先ず行って下さい。

で、あるじ達が蒸留所に着き受付を済ませると、予約していたこともあるのでしょうが、蒸留所のマネージャー、アンドリュー・ブラウン(Andrew Brown)氏が蒸留所内を案内してくれました。
やはり最初は蒸留所の簡単な歴史から話をしてくれます。
創業年(1881年)であったり、ブナハーブン蒸留所はアイラではブルイックラディと並び基本ピートを焚かない蒸留所だがそれが何時からなのか(1963年)、またブルイックラディのマッシュタンは1881年製で古いが、あれは元々ブナハーブンが使っていた物だ、なんて話もしてくれます。
そして蒸留所内の見学です。
初めて見たブナハーブンのマッシュタン、想像以上に大きくビックリしました。
そして糖化、醗酵、蒸溜、全てにわたり懇切丁寧に説明してくれます。
ここまで見せて良いのか!ってくらいコンピューター制御のモニターまで見せてくれました。
左ウォッシュバック(醗酵槽)、右ウォッシュバック内
スティルハウス内にはブナハーブンのマークと親会社が造るアイラモルトをメーンにしたブレンデッドウイスキー「ブラックボトル」のロゴマーク
若干下向きのスティルのラインアームとその先のコンデンサー(冷却器)
スピリットセーフ内の比重計(左)と、スピリットレシーバー(右)
蒸留の様子を管理するコンピューターのモニター、そして画面を変えて温度変化の様子など見せてもらいました。
ブナハーブンのポットスティル、初溜・再溜2セットあるのですが、見学ルートからだと近すぎて全体を写真で収めるのが難しかったので、とりあえず1セットの写真を撮ってみましたが、それでも上手く収まりませんでした。
そしてプロダクト部分の見学を終えたら、フィリングストア(樽詰所)とウェアハウス(貯蔵庫)で樽の説明を聞きます。
写真がボケてしまいましたが、樽に原酒を詰める装置です。

ウェアハウス内、見学させていただいたのはダンネージ式でしたが、ラック式もあるそうです。
天井からは管理用のタグがぶら下がっていました。
またゴンザレス・ビアスのオロロソシェリーを使っていると分かる樽もありました。
で最後はテイスティングです。
テイスティングルームに入り幾つかテイスティングさせて頂きブナハーブン蒸留所の見学を終えました。
箱からウイスキーを出してくれるマネージャーのアンドリュー・ブラウン氏
蒸留所にも売っていない免税店向けのウイスキーを飲ませてもらう。因みに、ここで飲んだウイスキーをヒースローで買って帰ったのですが、直ぐに売切れてしまったんですよね〜・・・
またブナハーブン蒸留所から見るジュラパプス(ジュラ島のおっぱいみたいに見える山)がまた素晴らしかったです。
なので大変かもしれませんが、是非皆さんも何時かアイラ島へ行って、ブナハーブン蒸留所を訪れてみて下さい。
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