ウイスキー造りには欠かせない樽、その中でも現在最も使用されているのがアメリカンホワイトオークで造られているバレル(約200L)、バーボンに使われ、その後他のウイスキーの熟成にも使われる優れた樽です。
しかし、そのバレルを造っているIndependent Stave Companyが先日明らかにしたそうですが、アメリカのミズーリ州やアーカンソー州といったホワイトオークの主要産地の 10月の天候が悪かったため、樽を生産している樽材が不足し、幾つかのバーボンメーカーには要望通りの樽を供給出来なくなってしまったそうです。
各バーボンメーカーも売上げが好調でバーボンの生産を増やしている時だけに、これは結構痛いところですよね。
因みにIndependent Staveの取引先にはサゼラック、ビーム、ヘブンヒル、フォアローゼス、ディアジオ等があるそうで、既にフォアローゼスでは暫く生産を縮小すると発表したそうです。
生産の縮小は今すぐウイスキーが市場から減ってしまうということにはならないですが、将来的には市場に出るバーボンが減るとか価格が上がる、またはバーボンバレルを買って再利用しているウイスキーメーカーにも影響を与えるので、ちょっと心配です。
また今後、バーボンの需要が伸びているので再び樽不足なんて事態が発生しないとも限らず、そうした時にアメリカで法律が変わってバーボン造りでも樽の再利用がOKなんて事になると、今までバーボン樽を利用していたウイスキーメーカーにとっては大変な事になるので、今からバーボン樽に変わる樽や樽材を検討した方が良いかもしれませんね。
って、確かに最近色んな樽種のウイスキーがリリースされているので、すでに色々実験をしているんだろうとも思いますがね…
まっ!ちょっと気になるニュースだったので書いてみました。
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