あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 2015 Ultimate Spirits Challenge (2015 アルティメイト・スピリッツ・チャレンジ)

barvirgo2015-03-27

というお酒のコンペティションアメリカ・ニューヨークで行なわれています。
このコンペティションは2010年から始まり今年で6回目となるのですが、ULTIMATE BEVERAGE CHALLENGE(アルティメイト・ビバレッジ・チャレンジ)という大きな枠組みの中の一環(他にはワイン・カクテル)で、スピリッツ・チャレンジとはなっていますが、リキュールなどもここでは審査の対象となっています。
そして、このコンペも他のコンペと同様にブラインドでテイスティングをして点数を付け、それぞれのカテゴリー毎に点数を発表して、特に高得点の物があれば、各カテゴリーで一番高い点が付いたお酒にはChairman's Trophy(チェアマンズ・トロフィー)を贈っているようです。
なので高得点を得てもチェアマンズ・トロフィーがもらえないお酒もあれば、高い点数を得るお酒が無かったり、そのカテゴリー自体のお酒が少なくてチェアマンズ・トロフィーが無いカテゴリーもあったりします。
またこのコンペには面白い評価があり、ブラインドで味わいに点数を付けるだけでなくGreat Value(グレート・ヴァリュー)というのがあり、そのお酒が価格的に高いコストパフォーマンスを示しているかも結果として提示してくれるのです。
なのでチェアマンズ・トロフィーを得てもグレート・ヴァリューの付かないお酒が結構あったりするんですよね。
そして昨年からはTried&True Award(トライ&トゥルー・アワード)というのも出来、これは2年以上続けて高い点数(85点以上)をとったお酒に印を付けるそうで、たぶんこれは悪くないから試してみたら的な賞のようです。
こういうの賞があるコンペって、何か良いですよね。
昨年も書きましたが、「美味しい、確かに美味しいのは認める。だから高い点数は付けるけれど、そんなに高くちゃ人には勧められないな〜・・・、それよりもこっちのお酒、点数にしても悪くないしこの価格なの!これは良いね。皆も是非買ったら、それとこっちの酒、これ去年も今年もテイスティングしてみたけどやっぱり間違いないね。これも安心して飲めるお酒だよね。」っていう感じなんでしょうね。
で、因みにニッカウヰスキーの「竹鶴ピュアモルト」も出品されていて、得点だけでいうと93点と結構高い点を付けて貰っているのですが、ジャパニーズウイスキーの出品数が少ないため賞はもらえず、また日本なら約2,000円ほどの価格なのにアメリカだと容量が750mlとはいえ70ドル弱(約8,400円)するせいか、残念ながらベストヴァリューも付けて貰えませんでした。
日本人としては「竹鶴ピュアモルト」が賞を取れなかったのも残念ですが、それ以上に価格の高さにビックリしました。
アメリカでは日本の4倍近い価格になってるんですね。
なのであるじも「竹鶴ピュアモルト」は美味しいと思っていますが、確かに8,000円と言われると、そこまでのコストパフォーマンスはちょっと無いなと思ってしまいますものね。
まっ、そんなお酒を飲まれる人の事をよく考えて審査されるこのコンペティション、カテゴリーも多く結果を全てはご紹介出来ないので、結果をご覧になりたい方は、こちらのページをご覧下さい。

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