あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 スペイそして西へ! (3)

barvirgo2015-10-06

9/22(火)、軽くクレイゲラヒー蒸溜所に寄り道をした後はグレンフィディック蒸溜所を目指します。
クレイゲラヒーからダフタウンはあっという間の距離なので、10分と掛からず到着です。
あるじ的にはほぼ4年ぶりのグレンフィディック蒸溜所、また新たな発見が出来ればといった思いで見学させて頂きました。
因みにグレンフィディック蒸溜所、見学ツアーは3タイプあるのですが、4年前は無料だったスタンダードツアーは無くなっており、現在は10ポンドのExplorers Tour、35ポンドのGlenfiddich Solera: Deconstructedというツアー、そして95ポンドのPioneers Tourが用意されております。
但し10ポンドのExplorers Tourでも見学に要する時間は1時間半、テイスティングも「12年」、「15年」、「リッチオーク」、「18年」と4種類あり充実しているのでまあ妥当な料金なのかなあと思います。
実際あるじ達が訪れた時も沢山の人が訪れていて、同じ10時スタートのツアーでも3組に別れ、10ポンドのツアーじゃない方もいらしたほどでした。

そして10時、見学ツアーのスタートです。
見学は先ずビデオを見るのですが、これはどのツアーでも皆一緒、同じビデオを見る事になります。
因みに音声は10ヶ国語ぐらいに対応していて、ヘッドホンを着けチャンネルを8に合わせれば日本語で説明を聞く事が出来ます。
それで流石にビデオは4年前に見たものと同じ、映画監督のリドリー・スコット氏に依頼したというなかなかの映像で、蒸溜所の歴史や造りに対する拘り、家族経営で従業員が皆長くずっと働いている事を見せてくれます。
で、ビデオを見た後は見学、今回は写真の女性ジェンマ・パターソン女史が案内をしてくれました。
まだお若い方でしたが、一生懸命説明をしてくれてとても楽しく見学が出来ました。
ただ今回は蒸溜所内は殆ど写真を撮らせて貰えなかったので、ここでも殆ど紹介が出来ませんので悪しからず。

ただスティルハウスは外から撮る事が出来るので、撮らせて頂きました。
今回は見せて頂けなかったのですが、このスティルハウスがもう1棟在るのかと思うと本当にグレンフィディック蒸溜所は凄いなあと思います。
また今回本当に写真や動画が撮れなくて残念ではあったのですが、貯蔵庫内で樽から払い出すところを見ることが出来ました。
払い出しの仕方など知ってはいましたが、実際に見ることが出来るのはなかなかないのでとても貴重な体験でした。
それと今回、前回と説明が違ったなと思ったのがミドルカットで、前回は13%と言っていたのが今回は15%という説明でした。
まあこのあたりは平均値だろうと思うので、本当に厳選した部分だけを樽詰めに回しているという事を言いたいんだろうなと思いました。
13にしても15にしても少ないですからね。
といった感じで一通り見学させて頂いてからはテイスティング、あるじもここでは少量テイスティングさせて頂きグレンフィディック蒸溜所ツアーが終了しました。
グレンフィディックは優しい口当たりで飲みやすく、時には物足りなさを感じる事もあるのですが、それはあくまでスタンダードは飲みやすく、そしてそれ以外のシングルモルトには拘りと工夫が詰まっていて、改めて飲んでみるととても良く出来たウイスキーなんだという事が分かるんですよね。
なので是非皆さんもスコットランドへ行ってスペイサイドを訪れ、そしてグレンフィディック蒸溜所を見学して下さい。
あるじのこんな下手くそな文章読むより100倍200倍感動出来ます。

にほんブログ村