あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 スペイそして西へ! (4)

barvirgo2015-10-08

9/22(火)、グレンフィディック蒸溜所を見学した後は、昼食を挟んでバルヴェニー蒸溜所の見学です。
昼食はグレンフィディック蒸溜所内のレストランで食べたのですが、あるじがオーダーした物を含め皆さんがオーダーした物も全般的に美味しかったようなので、皆さんがグレンフィディックに訪れた時も時間があればレストランに寄って食事されると良いと思います。
そして昼食後、午前中と同じくジェンマ女史の案内でバルヴェニー蒸溜所へ向かいます。
ウィリアム・グラント&サンズ社、ファミリー企業とは思えないぐらい広大な敷地を所有していて、バルヴェニー蒸溜所はグレンフィディック蒸溜所の隣に在ります。
そして今回の見学では、午前中のフィディックに比べ午後のバルヴェニーの方が写真等結構撮らせて貰えたので、幾つかここにも貼っていきます。
それとバルヴェニー蒸溜所ですが、バルヴェニー蒸溜所の見学ツアーは2種類が用意されています。
25ポンドのツアーとWarehouse 24のメンバーになると申し込める35ポンドのツアーです。
Warehouse 24のツアーはシングルモルトウイスキーバルヴェニーをハンドフィリングして持ち帰れるので、登録は無料ですしもし蒸溜所を見学に訪れるなら登録しておくと良いかもしれませんね。
それと見学出来る時間は午前10時と午後2時の2回のみです。
見学の申し込みはバルヴェニー蒸留所のサイトから行えますので、チェックしてみてください。

で歩くこと約5分、バルヴェニー蒸溜所に到着です。
バルヴェニー蒸溜所ではスペイサイドでは殆ど行われなくなったフロアモルティングを今でも行なっています。
あるじ達が行った時はコンチェルトという品種の大麦がモルティングが行なわれていたのですが、ウィリアム・グラント&サンズが自家栽培している大麦とは分けてモルティングをしていました。
自社の畑で育てた大麦を分けてモルティングしているという事は、蒸溜から樽詰めまでもきっと分けて行なうんでしょうね。
そしてモルトバーンの次はキルン(乾燥塔)へ、キルンはモルトバーンの建物に併設されています。

写真左:乾燥中のモルト 写真中央:石炭を使っての乾燥 写真右:ピートを焚く用の窯
あるじが達が訪れた時はちょうどキルニング中で、下の動画を撮った後にモルトマンのお兄さんがサービスなのかちょうどそのタイミングだったのか?たくさん石炭くべるところを見せてくれました。

そしてタンルームへ、タンルームは狭いところにマッシュタン(糖化槽)、ウォッシュバック(醗酵槽)、モルトミル(ポーティアス製)が収まっている感じで、キニンヴィ蒸溜所の製造もここまでの工程はバルヴェニー蒸溜所で行なわれているそうです。

ただウォートクーラーがバルヴェニーとキニンヴィと分けてあるので、同じ場所で行なっているとはいえ麦汁の造りも変えているんでしょうね。
でスティルハウスへ向かいます。

スティルハウスではスピリットスティル(再溜釜)だけ見られるようになっていました。
写真の左側に壁があってその壁の奥にスピリットスティルと同じ形同じ大きさのウォッシュスティル(初溜釜)があるんだそうです。
出来る事なら見たかったのですが、見せてもらう身、こればかりは仕方ないです。
しかしグレンフィディックに比べるとポットスティルはとても大きい印象を受けました。っていうか本当に大きいんですが・・・
そして外にはコンデンサー、ここまでで一応バルヴェニー蒸溜所の見学は終了なんですが、あるじ達はクーパレッジ(樽工場)も見せて頂いたのです。 (続く)

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