あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スペイそして西へ! (9)

barvirgo2015-10-19

さ〜てグレンロセス蒸溜所、ある程度大きな蒸溜所だとは思っていましたが、あるじの予想以上に大きな蒸溜所で、蒸溜所の奥にはクライドクーパレッジというエドリントンの樽工場も併設されていました。
まさか樽工場が併設されているとは思わなかったのですが、お陰様でここでもクーパー(樽職人)の仕事を見る事が出来、しかも結構間近で見ることが出来たので楽しかったです。
で話は戻ってロセスの蒸溜所、モルトミルはポーティアス、とても大きなマッシュタン(糖化槽)、そしてステンレス製のウォッシュバック(醗酵槽)にオレゴンパイン製のウォッシュバックと見せて頂き、そしてスティルハウスへ、スティルハウスには結構大きい初溜・再溜5基ずつのポットスティルがあり、スコットランドでは今ではかなり珍しい直火蒸溜をしているんだと言っていました。

左:ポーティアス製のモルトミル
中:ステンレス製ウォッシュバック
右:オレゴンパイン製ウォッシュバック
また醗酵の際使用している酵母は現在ではリキッドイーストだそうです。
酵母に関してはドライイーストを使用しているところがまだ多いとは感じますが、使い勝手が良いのでしょう、ここロセスのようにリキッドイーストに変える蒸溜所がこれからは増えるような気はしました。

左:スティルハウス          中:フィリングストア         右:クーパレッジ内
そしてスティルハウス内を見学させて頂いた後はフィリングストア(樽詰め所)へ、あるじ達が訪れた日はブレンデッド会社用の原酒を樽に詰めていました。
各ブレンデッド会社毎に樽に印を付けていて、どの樽をどこの会社へ渡すのか分かるようになっているのだそうです。
このあたりは如何にもブレンデッドウイスキーの原酒を造っている蒸溜所らしいし、幾つものブレンデッドウイスキーメーカーがグレンロセスを使いたがっているんだなというのが分かりました。

左:テイスティングルーム
中:ロセスハウス
右:ロセスハウスの裏、麦わらロール
そして見学としてはクーパレッジを見て最後に貯蔵庫を見せてもらい、テイスティングルームでのテイスティング、ロセスハウスというゲストハウスでの昼食などご馳走になり、4時間近いグレンロセス蒸溜所見学を堪能させて頂いたのでした。

にほんブログ村