あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スペイそして西へ! (12) 〜ターロギーの泉〜

barvirgo2015-10-23

9/24(木)、グレンモーレンジィ蒸溜所で貯蔵庫を見学した後は、以前は無かったドーノッホ湾の環境保護運動についての取り組みを貯蔵庫前に特設コーナーがあり、そこの専属スタッフから説明を聞きます。
そういう取り組みをしているのは知っていたので、そのために売上げの一部を寄付しているという「グレンモーレンジィ・ドーノッホ」をあるじは帰りのヒースローで買いました。
まっ、もちろんそれだけが理由で買ったのではありませんが、環境を保護する活動の一助になるのもウイスキー好きとしては嬉しく、ウイスキーで社会貢献出来ることがあるなら色々協力したいと思ってもいるのです。
なーんて話が少し逸れましたが、現在のグレンモーレンジィ蒸溜所の見学は前回からここまで書いた感じで行われているようです。
あるじ的にはもう少し見たいところというか一緒にここまで来てくれた皆さんに見てもらいたい場所もあったのですが、見学させてもらう身、贅沢は言えませんね。
そしてショップに戻って併設されているテイスティングルームでグレンモーレンジィを幾つかテイスティングさせて頂きました。
この時のテイスティングでは日本で売っていないモーレンジィもテイスティングさせてもらえたので嬉しかったです。
それでこちらのテイスティングルームですが、一般の方でも有料ですが色々とテイスティング出来るようになっていましたので、グレンモーレンジィ蒸溜所まで行くのなら、幾つか飲まれるっていうのも良いんじゃないかと思います。
そしてあるじ、蒸溜所を訪れる前にビル・ラムズデン博士にターロギーの泉(グレンモーレンジィの仕込み水)の水が欲しい旨伝えておりました。
博士は折角蒸溜所まで行くのなら自分で汲めばよいと仰ってくれたので、蒸溜所側に話が伝わっているのかと思いきや・・・


全く蒸溜所には話が行っていなかったようで、結局蒸溜所のスタッフがターロギーの泉の場所を教えてくれて、それで足を運ぶ事が出来、泉の水を汲んでくることが出来ました。
 
ターロギーの泉は若干蒸溜所から離れてはいますが、滾々と湧き出る澄んだ水は、今までスコットランドで見てきたどんな仕込み水よりも透明で、グレンモーレンジィがこの泉を守る為、この地域いったいの土地を所有しているのも分かる気がしました。
なので皆さんがもしグレンモーレンジィ蒸溜所を訪れるなら、蒸溜所の方にターロギーの泉の場所を教えてもらい、そして泉にも行かれる事をお勧めします。
因みにスコットランドアイラ島の水が茶色がかっているというのをご存知の方は多いのですが実はこれ、アイラ島の水だけが茶色がかっているのではなくスコットランドのメインランドでもピートの層を通った水は茶色がかっており、スペイサイドでもハイランドでも仕込み水の多くは色の濃淡はありますが、茶色いのです。
という訳でターロギー、本当に済んだきれいな水であるじとても感動しました。

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