あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 エジンバラ〜キャンベルタウン〜アイラ  −17−

barvirgo2016-06-16

5月3日(火)、ブルックラディ蒸溜所の見学はまだまだ続きます。
タンルームの見学を終えた後は蒸溜所の心臓部、スティルハウス(蒸溜室)です。
ブルックラディ蒸溜所では2010年から「ザ・ボタニスト」というジンを造り始めたので、そのジン用のローモンドスティル、通称アグリーベティと、初溜・再溜2基ずつ2セットの計5基の蒸溜器がスティルハウス内にはあります。

で、先ずはスティルハウスに入ってローモンドスティル(左写真)の前でジンの製法を伺います。
「ザ・ボタニスト」は、アイラ島で造られる唯一のジンだという事、31種類のボタニカル(草根木皮)が使われていて、そのうちの22種類がアイラ島内で採取されたボタニカルだという事、基本のボタニカル9種類はローモンドスティルの下の釜の部分にスピリッツと一緒に入れるが、アイラで採取されたボタニカルはローモンドスティルの上、ラインアームの曲がった先のバスケットに入れられ、蒸溜された気体が通過する時に香味成分を引き出すように造っているそうです。
また壁にはアイラ島内で採取されるボタニカル22種類を紹介するパネルが展示してあります。

そしてジン造りを伺った後は当然ウイスキー造りについて伺います。
ブルックラディではノンピートの「ブルックラディ」とヘヴィリーピートの「ポートチャーロット」、そしてスーパーヘヴィリーピーテッドの「オクトモア」を造っている事、蒸溜はゆっくりである事、昔ながらの造りを大事にしていて、ポットスティルのうち1基は創業年の1881年から今も使っている事など伺います。
それと今回の見学では伺いませんでしたが、一番右の写真でスピリットセーフの上部を写しているのですが、ここにはブルックラディ蒸溜所の守り神である小さなエンジェルが飾られているので、ここは1つ見学のポイントなので訪れた方は是非ご覧になってみてください。
〜続く〜

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