あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アスター復活!

barvirgo2017-08-08

スコットランド・ノーザンハイランド、世界的にも人気が高く、随所に拘りを持ちその中でもここに一番拘っているのではと感じさせるのが熟成の為の樽、とあるじが感じている蒸溜所がグレンモーレンジィです。
そのグレンモーレンジィが樽材の木選びから自社で行ない、そして造った樽だけで熟成させたシングルモルトウイスキーが「Glenmorangie Astar(グレンモーレンジィ・アスター)」です。
当初2008年にリリースされましたが木材の高騰やらこの樽で熟成させた原酒も「オリジナル」造りに回さなければいけないなどの理由で2012年には販売終了していたのですが、限定ではありますがこの9月の英国発売を皮切りにワールドワイドでも販売をしてくれるそうです。
「Astar(アスター)」、journey(旅)という意味のゲール語だそうですが、この名前が本当にピッタリなウイスキーなのです。
グレンモーレンジィ社がアメリカ・ミズリー州のオザーク山に行き山の北斜面、ゆっくり成長するホワイトオークの木(1インチに年輪が8〜12以内)を選び、その後2年間自然乾燥させその後トースト&チャーというちょっと特殊な焼きを入れ、それを今回の記事だとバーボンメーカーになっていますが、以前ビル・ラムズデン博士に聞いたところによるとジャックダニエル蒸溜所に預け4年間熟成に使ってもらい、そして払いだされた後スコットランドへ運びグレンモーレンジィの原酒を詰め、またそこから永い年月熟成させてやっと「アスター」が誕生するのです。
熟成樽を買ってくるだけではないのでホント旅ですよね〜・・・
しかもファーストフィルで熟成させた原酒だけをボトリングという結構贅沢なつくりです。
ただ前回はカスクストレングスのアルコール度数57.1%だったのが今回は52.5%、若干加水してある可能性が高いのがちょっと気なりますが、あるじ「アスター」好きだったのでリリースされるのが今からとても楽しみです。
なので皆さんも発売になったら是非1度「グレンモーレンジィ・アスター」飲んでみてください。
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