あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Aberargie distillery(アバラージィ蒸溜所)

barvirgo2017-11-17

という蒸溜所がスコットランドパースの南7マイルの場所で操業を開始しました。
オーナーは別会社を立ち上げていますが、インデペンデントボトラー(独立系瓶詰業者)として日本でも少しは知られている Morrison & Mackay(モリソン・マッカイ)社です。
モリソン・マッカイのモリソンは古いウイスキーファンなら聞いたことがあるモリソン・ボウモアのモリソン、要はサントリーが買収する前のボウモア蒸溜所のオーナーだった方の苗字です。
という訳で現地のニュースでもモリソン家がウイスキー造りに帰って来た!というニュースになっています。
樽買いをしたウイスキーブレンドウイスキーを売っているのと造るのではやはり立ち位置が違うんだなあというのを感じます。
因みにアバラージィ蒸溜所のオーナーはBrian Morrison(ブライアン・モリソン)氏、先にも書いたとおりモリソン・マッカイのオーナーでもありますが、実は今まで何度か「小言」でも書いている Clydeside distillery(クライドサイド蒸溜所)のオーナーもTim Morrison(ティム・モリソン)氏といってブライアン・モリソン氏の兄弟で、予定よりは遅れましたがクライドサイド蒸溜所も操業を開始して、モリソン家が本当にウイスキー造りの現場に帰ってきたんだというのも感じました。
そしてアバラージィ蒸溜所の話に戻りますが、やはり拘りを持ってウイスキーを造っていくようです。
コンセプトが「barley to bottle(大麦からボトルまで)」、蒸溜所の周りに300エーカーの農場を持ち、自社で大麦を作りモルティング以外はボトリングまで全て自社で行なうそうです。
また栽培する大麦の品種にも拘り、今ではどこの蒸溜所も使わなくなってしまいましたが一昔前に一世を風靡したゴールデンプロミス種にしているそうです。
あるじ的にはゴールデンプロミスってなんか懐かしいな〜って思ってしまいますが、皆さんは如何でしょう?
まあ何はともあれまた楽しみが1つ増えましたよね。
で、このアバラージィ蒸溜所、今月1日に最初の樽詰めが行なわれたそうです。
ウイスキーと呼ばれるようになるまで少なくとも後3年、蒸溜所としては何時リリースするのか決めていないようですが、慌てず焦らず個性ある美味しいウイスキーになってから自分達のところに届く日を楽しみに待ちたいと思います。
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