あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 今年オープンすると思われるスコッチモルトウイスキー蒸溜所

barvirgo2019-01-07

2019年を迎えました。
ここ数年日本を始め世界中で新たなウイスキーの蒸溜所がオープンをしています。
もちろんスコットランドも同じです。
予定通りのオープンとはいきませんが、着々と新たな蒸溜所が増えている状況です。
そこで現地のスコッチウイスキー・サイト調べで、今年オープンすると思われるモルトウイスキー蒸溜所が九つ紹介されていました。
予定ではとっくにオープンしている筈の蒸溜所などもありますし、本当に今年オープンするの?的な蒸溜所もありますが、今年の楽しみの1つとしてその9蒸溜所を簡単に紹介させて頂きます。

  • Ardnahoe distillery(アードナホー蒸溜所)

アイラ島9番目の蒸溜所として昨年半ばオープン予定でしたがなかなかオープンせず、蒸溜所自体は完成しているのですがプロダクションダイレクターのジム・マキュワン氏のOKがなかなか出ず、やっと昨年末にOKが出て試験蒸溜も始まっているのでおそらく今月中には稼動しそうです。

  • Ardross distillery(アードロス蒸溜所)

北ハイランド・インヴァネスの北約30マイル、ダルモア蒸溜所に程近い場所に昨年オープン予定だったモルトウイスキーとジンも造る蒸溜所、かなり建物は出来ているので間違いなく今年オープンすると思われます。

  • Cabrach distillery(カブラック蒸溜所)

スペイサイド・ダフタウンの南、Inverharroch Farm(インヴァーハロック・ファーム)内に予定されているウイスキー造りの歴史などを紹介するヘリテージセンター併設のモルトウイスキー蒸溜所。

インデペンデントボトラーのダグラスレインが計画しているグラスゴーのクライド川南岸、クライドサイド蒸溜所のほぼ対面に造られる予定のモルトウイスキー蒸溜所、まだ工事は始まっていないがダグラスレインは今年中に操業出来ると言っているそうです。

  • Dornoch distillery 2(ドーノッホ蒸溜所2)

北ハイランドで2017年からモルトウイスキー造りを始めたトンプソン兄弟のドーノッホ蒸溜所が、現在の場所から200メートルほど離れた場所の敷地が広いのでそちらに引っ越す予定の蒸溜所です。

  • Falkirk distillery(フォルカーク蒸溜所)

エジンバラグラスゴーの中間フォルカークの街で10年以上前から計画されている蒸溜所で、ここ数年今年オープン今年オープンといわれながらなかなかオープンしませんでしたが、何とか今年の夏にはオープン出来るようです。
因みにフォルカークはローズバンク蒸溜所(現在休止中)のある街で、ローズバンク蒸溜所も2020年に新しいオーナーのもと再開(ほぼ新設)予定なのでフォルカークはエジンバラからでもグラスゴーからでも行きやすく、両蒸溜所が稼動すれば2つの蒸溜所が見学出来る街になります。

  • Holyrood distillery(ホリールード蒸溜所)

マッカランのマスターディスティラー、David Robertson(ディヴィッド・ロバートソン)氏を中心にエジンバラ市内に計画されているモルトウイスキー蒸溜所で、ここもそろそろオープンといわれながらなかなかオープンしない蒸溜所です。
そしてエジンバラ市内ロイヤルマイルからも歩いて行ける場所なので、オープンが楽しみな蒸溜所でもあります。

  • John Crabbie distillery(ジョン・クラビー蒸溜所)

Halewood International(ヘイルウッド・インターナショナル)というイングランドの大手飲料グループがエジンバラ市内ではなくリーズ(港)に計画しているモルトウイスキー蒸溜所、クラビーの名前はスコッチ業界では歴史ある名前なのとオーナーが大手なので予定通りオープンしそうです。

  • Lagg distillery(ラッグ蒸溜所)

アラン島第2の蒸溜所で、現在あるアラン蒸溜所がノンピートのモルトウイスキーを製造する蒸溜所に、そして新たに出来るこちらがピーテッドのモルトウイスキーを製造する蒸溜所になるそうです。
こちらは予定ではこの春で、多少遅れても今年中には間違いなくオープンすると思われる蒸溜所です。



以上今年オープン予定のスコッチモルトウイスキー蒸溜所でした。
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