ディアジオのチャレンジは認められるか?
世界一の飲料メーカーというか世界一のウイスキーメーカー・ディアジオ、その扱うウイスキーの中心はもちろんスコッチウイスキーで色々と販売戦略を練っているようです。
ただ、その戦略の中ではやりたくても簡単に出来ない事もあるようです。
そこに立ちはだかるのがSWA(Scotch Whisky Association/スコッチウイスキー協会)と2009年から施行されている「Scotch Whisky Regulations 2009(スコッチウイスキーレギュレーション2009)」というスコッチウイスキーに関する法律です。
スコッチウイスキーとはどういうものか?ハッキリした定義があるのはとても良い事だとあるじも思いますが、ただ必ずしも「スコッチウイスキーレギュレーション2009」が良い定義かというとそんな事はなく、この「スコッチウイスキーレギュレーション2009」が決められる際その内容に反対した業界関係者が数多く居たのも確かなのです。
因みにあるじもこの「スコッチウイスキーレギュレーション2009」が決められる時に反対の署名をしましたし、その署名運動にも参加しましたしね。
でディアジオ、傘下のテキーラ「Don Julio(ドン・フリオ)」の空き樽で追加熟成をさせたスコッチをリリースしたいらしいのですが、SWAが認めてくれないそうです。
あるじの低い英語力なので「ドン・フリオ」の樽を使ったとボトルに記載することが認められないのか?テキーラの樽自体が認められないのか?ちょっと分からないのですが、とりあえず今のところ駄目なようです。
そしてディアジオとしては既存のブランド名、例えば「ジョニーウォーカー」など世界的にも知られているブランド名のもとフレーバードスコッチや低アルコール商品をリリースしたいらしいのですが、これも今のところレギュレーションに引っかかるので難しいようです。
なにしろSWA曰く、このレギュレーションがあるから世界中でスコッチウイスキーが信頼され売れているそうなので・・・
またディアジオの戦略も全てが正しいわけじゃないのでしょうが、テキーラの樽を使った「ジョニーウォーカー」や「ジョニ黒ハイボール」ぐらいはリリース出来るようSWAと交渉し、一部レギュレーションの変更や改善が計られると良いのかなと思います。
またこのニュースに触れて思うのは、「スコッチウイスキーレギュレーション2009」が良い定義と言わないまでも、これがあるからスコッチウイスキーというものがどんなものかハッキリしていて良いなって事です。
日本のウイスキーは酒税ぐらいで定義が未だ無いですからね。
なので是非日本でも「ジャパニーズウイスキー・レギュレーション」、出来ると良いなと思うあるじなのでした。
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