あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Compass Box Scotch Whisky Transparency campaign(コンパスボックス・スコッチウイスキー透明性キャンペーン)

barvirgo2016-02-19

結構面白いブレンデッドスコッチウイスキーをリリースしているコンパスボックスという会社が、コンパスボックス・スコッチウイスキー透明性キャンペーンというキャンペーンを始めました。
これは昨年コンパスボックスがリリースした「フレイミングハート」というウイスキーについて、使用している原酒の蒸溜所や樽種、熟成年を全て公開した事が、EUのレギュレーションに違反しているとSWA(スコッチウイスキー協会)から注意された事に端を発し、どんなスコッチウイスキーかお客様に情報を開示してはいけないなんておかしいじゃないかと始めたキャンペーンで、コンパスボックス・スコッチウイスキー透明性キャンペーンのページで現在署名を集めています。
なにしろ現行の規制ではウイスキーシングルモルトでもブレンデッドでも使われている原酒の最低年数表記をするか、もしくは一切年数表記をしない、の2つに1つしかラベルに表記出来ないからです。
なのでコンパスボックスとしては、第3の選択肢としてFull Disclosure、全ての情報を開示しても良いというのを加えようじゃないかと提案しているわけです。
その方が消費者にも喜ばれるだろうとも述べています。
そしてバーテンダーとしてウイスキーを提供する仕事をしているあるじとしても、それぞれのウイスキーがどんなウイスキーなのかより説明しやすくなるし、例えば現在12年表記のウイスキーだと12年だけ熟成させたウイスキーだと思っていらっしゃる方がまだまだ多いと思うのですが、そこに12年熟成原酒70%、20年熟成原酒20%、30年熟成原酒10%などと書いてあれば、説明しやすいのも勿論ですが、お客様も12年物といっても20年・30年熟成の原酒も使っているのか!と人に聞くよりより実感出来ると思うのです。
なので、確かにこのEUのレギュレーション(規制)が変わると良いなとあるじは思うので、皆さんも宜しければこちら、コンパスボックス・スコッチウイスキー透明性キャンペーンのページを訪れ、英文ですが翻訳ソフトなど使って説明を読んでいただき、そして同意いただけるようであれば署名して頂けると幸いです。

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