あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スコッチ&インディアンウイスキー以外ベスト10!

f:id:barvirgo:20190629162701j:plain:right:w300昨年(2018年)のウイスキー出荷量が発表されていますが、その中でスコッチウイスキーとインディアンウイスキー(インドのウイスキー)を除いたベスト10がちょっと面白いというか気になったので紹介します。
まずスコッチとインドを除くと残るのはアメリカ、カナダ、アイルランド、そして日本のウイスキーがベスト10に入ります。
いわゆる5大ウイスキーといわれる国のウイスキーがしっかりベスト10に入ってくるわけです。
そしてここでの1位2位は順当に1位「ジャックダニエル」、2位「ジムビーム」となっています。
まあインドほどではないにしろ巨大マーケットを抱えるアメリカの自国ウイスキーなのでまあ当然といえば当然で、あるじがちょっと気になったのもここではありません。
ランキング下位ではありますが第10位にまず「メーカーズマーク」が入っていることやジャパニーズウイスキーについてちょっと面白いなと思ったのです。
「メーカーズマーク」は日本ではサントリーさんが一生懸命クラフトバーボン、「手づくりだからこその味わい。」と銘打って販売しているウイスキーです。
「手づくり」、「クラフトバーボン」と謳っているのです。
にも拘らず昨年の出荷量220万ケース(1ケース9L換算)を誇るのです。
本数に直すと2,640万本、1日あたり72,300本が売れているのです。本当に凄い量ですよね!
毎日これだけの量が売れているという事はこれと同数かそれ以上造っていないといけないわけです。
とても手づくり出来るとは思えないし、「メーカーズマーク」以上に売れているアメリカのウイスキーは1位2位の「ジャックダニエル」、「ジムビーム」、それと7位8位の「シーグラム7クラウン」と「エヴァンウィリアムズ」しかないのですから「メーカーズマーク」がクラフトバーボンというのにはすごく違和感を覚えます。
そして5位6位9位にジャパニーズウイスキーがランクインしています。
5位はサントリーの「角」、6位はニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」で、これは今の日本のウイスキーブーム、国内2大メーカーの主力商品ですからさもありなんと思うのですが、気になるは9位です。
なんと9位にはサントリーの「トリス」が入ったのです。
まあ「トリハイ」だのハイボールでよく飲まれているようなので言われてみればそうなのか!とも思いますが、昨年の出荷量230万ケースでしかもこれは缶の「トリハイ」に使用した分もボトルに換算して出した数字だそうなので、まあ間違ってはいないのだろうけど数字として如何なんだろう?とも思いますし、「トリス」がジャパニーズウイスキーとして国際社会に認知されるのもあるじ的にはちょっと微妙な気がしてしまうんですよね~・・・
という訳でスコッチウイスキーとインディアンウイスキーを除いたベスト10、最後に簡単に順位だけ改めて紹介します。
1位 : ジャックダニエル
2位 : ジムビーム
3位 : ジェムソン
4位 : クラウンローヤル
5位 : 角
6位 : ブラックニッカ
7位 : シーグラム7クラウン
8位 : エヴァンウィリアムズ
9位 : トリス
10位 : メーカーズマーク