あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 2014スコッチウイスキー販売量ベスト10

barvirgo2015-06-23

さて、2015年も早半年近くが過ぎ、昨年のお酒の売れ行き等が色んなサイトで発表され始めました。
そうした中から本日はスコッチウイスキーの販売量ベスト10を紹介したいと思います。
世界中で飲まれているスコッチウイスキーの上位10ブランド、とはいえ日本では販売していないウイスキーもあり、そんなに飲まれているウイスキーでも日本で販売していないという面白い発見もある、たかがベスト10されどベスト10をご覧下さい。

  • 第10位 : ベル−250万ケース
  • 第9位 : ラベル5−260万ケース
  • 第8位 : デュワーズ−270万ケース
  • 第7位 : ウィリアムピール−280万ケース
  • 第6位 : ウィリアムローソン−310万ケース
  • 第5位 : J&B−370万ケース
  • 第4位 : グランツ−440万ケース
  • 第3位 : シーバスリーガル−460万ケース
  • 第2位 : バランタイン−610万ケース
  • 第1位 : ジョニーウォーカー−1,700万ケース

以上のような結果でした。
で、当然といえば当然ですが、全て価格が手頃なブレンデッドウイスキーで、シングルモルトウイスキーは17位にグレンフィディック(100万ケース)、18位にグレンリヴェット(100万ケース)が何とか食い込んでいるというところです。
そしてこの数字だけを見るとスコッチウイスキーは凄く飲まれているような気がするのですが、実際のところベスト10で前年を上回る量を販売しているのはバランタインとウィリアムローソンにウィリアムピールの3ブランドだけで、それ以外は殆ど前年比マイナスなのです。
特に1位のジョニーウォーカーは下げ幅が大きく、マイナス11%で220万ケースも販売量を減らしているのです。
因みに220万ケースというのは、売上げ第11位のティーチャーズが200万ケースですから、ティーチャーズ1ブランド無くなってしまうだけの量をジョニーウォーカーは失ったって事になるんですよね。
まあ普通の会社だったら潰れてもおかしくないぐらいのマイナスです。
とはいえ、スコッチウイスキー業界全体を見るとまだまだ強気です。
但し、今年の販売量等の数字如何ではどう状況が変わってくるのか?ちょっと心配なところではありますね。
なにしろ大手グループ傘下の蒸溜所は多少売上げが落ちても耐えられるだけの体力があるでしょうが、中小の蒸溜所はウイスキーが売れなくなってしまうと耐えるだけの体力はさほど無いでしょうからね。
なんて事も考えると、今日本もウイスキーブーム、しかしジャパニーズウイスキーは玉不足を起こしてしまいましたので、この機会に皆さんも改めてスコッチウイスキー飲んでみては如何?
ブレンデッドであれば価格もお手頃ですし、ハイボールにして飲んだりするのにはとても適していますからね・・・

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