あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

木内酒造 八郷蒸溜所

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に先月見学に行って来ました。
一般の見学はまだ受け付けていませんが、今回特別に見学をさせて頂くことが出来たのです。
アポイントを取ってくださったM氏、また快く見学させて下さった木内酒造、そして案内して下さった木内副社長には心より御礼を申し上げます。
で、せっかく見学させて頂いた八郷蒸溜所、皆さんも気になるんじゃないかと思い簡単ではありますが紹介させて頂きます。
八郷蒸溜所はタイトルにあるとおり木内酒造が新たに造った蒸溜所で、ホームページでは去年の春から稼働と書いてありますが、副社長曰く一昨年末から実際には稼働していたそうです。
まあおそらく昨年春は本格稼働で、一昨年末というのは試験稼働なんだと思われます。
因みに木内酒造、もともとは茨城県那珂市鴻巣の造り酒屋で「菊盛」という日本酒を造っていて、その後皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、「常陸野ネストビール」という日本どころか海外でも人気のクラフトビールなど造っている酒造メーカーなのです。
この木内酒造が当初は同じ茨城県内の額田というところに在る額田醸造所にハイブリットスティルを導入し、ここでウイスキー造りを始めたのですが、副社長のお話を伺うと20代の頃からスコッチウイスキーが大好きで、ちゃんとしたウイスキーが造りたいと思っていたらしくフォーサイスのポットスティルを2基導入し今の場所に新しい蒸溜所を造ったんだそうです。
という訳で見学させて頂きました。
さて八郷蒸溜所、ウイスキーの蒸溜所ですがモルトウイスキーに拘らず、地元産の穀物、米や蕎麦、小麦なども使い地域に密着した独自のウイスキー造りを考えているそうです。
ただお話を伺っているとスコッチウイスキーに対する憧れも強く、サンプルのスコッチを飲ませて頂いた時はこういうウイスキーを造りたい。なんて思いもあるようで、ただ同じようなものは造れないだろうし・・・的なちょっと揺れる思いも感じられたりもしました。
まっ、まだ立ち上げたばかりなのでいろいろ試しているといった感じでした。
で現在はモルトウイスキーの製造の時は1回1トンで1日2回の仕込みだそうです。
それで2週間スパンで造り分けをして、どういうレシピで仕込むのが良いか色々試しているそうです。
またモルトスコットランドイングランド、ドイツ、カナダなどから現在取り寄せているそうです。
そして基本的にはノンピートで、少しだけ実験的にピーテッドも仕込んで入るそうです。
なるほどなるほどって感じです。
ということでここからは造りですがまた長くなってしまうので、造りに関してはまた次回書かせて頂きます。