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 Ailsa Bay Single Malt Scotch Whisky (アイルサ・ベイ・シングルモルトスコッチウイスキー)

barvirgo2016-02-13

が来週から英国で発売になるそうです。
アイルサ・ベイ、知っている方も少ないかと思いますが、ウィリアム・グラント&サンズ社(グレンフィディックの会社)が、2007年にローランド地方Girvan(ガーヴァン)に在るガーヴァン・グレーン蒸溜所の敷地内に建てたシングルモルトウイスキーを造る蒸溜所で、造ったモルト原酒はウィリアム・グラント&サンズのブレンデッドウイスキーに使われるのがその殆どで、シングルモルトウイスキーとしては今まで限定品以外販売されていませんでした。
そのアイルサ・ベイのシングルモルトウイスキーがついに英国からではありますが、来週から販売されるのです。
そしてこのアイルサ・ベイがどんなシングルモルトウイスキーなのか説明を見ると、結構面白そうなウイスキーだという事も分かってきたので、ここで少し紹介します。
先ずスコッチウイスキーの世界でいうと、ローランド地方のシングルモルトは比較的優しい味わいのウイスキーが造られると言われているのですが、アイルサ・ベイはピートを焚いたモルトを原料に造られるピーテッドウイスキーだそうです。
フェノール値はライトからミディアム程度でプロダクトは5〜22ppm、今回リリースされるウイスキーに関しては21ppmだそうで、テイスティングノートにもピート由来なのでしょう、スモーキーさが感じられるそうです。
またこのウイスキーは11sppmという表記もされているのですが、これはウイスキーには甘みが感じられるのだから、その感じられる甘みも数値化しようという事で、マスターディスティラーのブライアン・キンスマン氏が編み出した測定法による数値なのだそうです。なのでsppmのsはsweetのsという事なんですね。
またこのウイスキーの製造方法には日本のウイスキー造りを参考にした手法を取り入れているそうで、アイルサ・ベイで造ってはいますが、蒸溜方法の違うニューメークスピリッツ(蒸溜されたばかりの原酒)を樽詰めする前に合わせ、それから樽に詰めたりしているそうです。
これは熟成の前後で原酒のブレンディングをすることで、より深い複雑味のあるウイスキーを造る事が出来るからだそうです。
そして熟成させる樽でも工夫をしていて、micro maturation(マイクロ・マチュレーション)と呼んでいる面白い熟成方法も採用しているそうです。
これはニューメークスピリッツをHudson Baby(ハドソンベイビー)というバーボンの25〜100ℓという小さな樽(ファーストフィル)で先ず6〜9ヶ月熟成させ、その後ヴァージンオーク、ファーストフィル、リフィルのアメリカンオーク樽に移し変え数年間熟成させているそうです。
そしてこれら3つに分けて熟成させた原酒をブレンドし、冷却濾過をせずアルコール度数48.9%でボトリングされたのが今回リリースされる「アイルサ・ベイ・シングルモルトスコッチウイスキー」なのです。
如何です。なかなか面白そうなウイスキーだと思いません?
まあこれが日本で販売されるのかは今のところ分かりませんが、今年の年末までには海外での販売地域など決まるそうなので、出来る事ならそのマーケットに日本が入ってくると嬉しいなと、あるじは思っていたりします。
って言うか、このGWにこの際スコットランドで買って来ようと思いますので、Virgoのお客様はお楽しみに!

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