あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「アードベッグ アリー・ナム・ビースト」

barvirgo2006-12-01

先月末リリースされた「アードベッグ」の新商品です。
「アリー・ナム・ビースト(AIRIGH NAM BEIST)」とはゲール語で、野獣の潜む場所という意味だそうです。
そして、「アードベッグ蒸留所」とその水源の間にある湖の名前でもあるそうです。
で、この新商品にこの名前を付けた裏には、
「ビーストが潜むという暗く深い森を進む旅人は、迫るビーストの危険に、恐怖に襲われる。しかし旅人は、時にはその恐怖と対峙する勇気をもたねばならない。

だから、その地に住む人々に伝統的に受け継がれ、支持されてきた飲み物を飲む。それが恐怖に対する“解毒剤”となるからだ。
しかもそれは、普通の飲み物ではない。十数年以上前に蒸留された、非常に希少な、そして “獰猛” なまでの威力をもったモルトウイスキーである。

頭をよぎる暗い恐怖心に挑み、野獣に打ち克とうとする者のため、そのウイスキーは『アリー・ナム・ビースト』と名づけられた。」
なんて、話があったりするようです。

で、そんな「アードベッグ アリー・ナム・ビースト」、「あるじの店」でも仕入れました。
基本的には甘い中にアイラらしいピート香が隠れているといった味わいなんですが、飲み方(ストレート・トワイスアップ・ロック等)で、他のお酒以上に違う顔を出す(味が変わる)ウイスキーです。
きっとどこかウイスキーの中にもビーストが隠れているのかもしれませんね。
ということで、興味のある方は是非「あるじの店」か他所のBARで、飲んでみてください。