あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スコットランド蒸溜所ツアー 2019 秋 ~25~

f:id:barvirgo:20191124133348j:plain:right:w380グレンフィディック蒸溜所

11/24(日)、アベラワー蒸溜所の見学を終え、次のマッカラン蒸溜所見学まで時間がある為あるじ達はグレンフィディック蒸溜所に向かいました。
今回スケジュールの都合でグレンフィディック蒸溜所の見学は出来なかったのですが、フィディックには綺麗なレストランもあり、何といってもショップで買うことが出来るハンドフィルの「グレンフィディック」をあるじが買いたいのもあって訪れました。
f:id:barvirgo:20191124121310j:plain:left:w275f:id:barvirgo:20191124122950j:plain:right:w275
なので蒸溜所に着いて直ぐにショップを訪れハンドフィルの樽があるのを確認し、先ずは自らボトリングさせてもらって買いました。
因みにこのハンドフィルの「グレンフィディック」、写真を見ていただくと分かりますが15年物で当然ですがカスクストレングス、樽種としてはアメリカンホワイトオークです。
それで価格は120ポンド、日本円にして17,000円程度なので決して高くなくあるじ的にはとてもお勧めな「グレンフィディック」だと思っています。
でお目当てのウイスキーを買ったところでレストランに向かい一休み、あるじはこの日はそれほどお腹は空いていなかったので食事は摂らず、ご同行頂いた参加者の皆さんは思い思いに食事をされて、その後蒸溜所内を散策しました。
因みにグレンフィディック蒸溜所、もちろんツアーに参加していないので蒸溜所の内部こそ見ることは出来ませんが、第1スティルハウスは外からも見られるので第1スティルハウスに向かい、そしてこれももちろん外からにはなりますがスティルハウス内の写真を撮らせてもらったのがトップに貼った写真なのです。
そしてこの写真を見てやっぱり写真は大事だなと実感しながら今この「小言」を書いています。
というのもこの第1スティルハウス、写真を見るとウォッシュスティル(初溜釜)が5基あって、スピリットスティル(再溜釜)がランタンタイプとバルジタイプが4基ずつ、なので初溜・再溜が1基ずつのワンセットでもなければ1:2でもない5:8という面白い組み合わせなのが分かるのです。
また写真奥の初溜釜を見るとラメジャー(ポットスティルの内部が焦げ付くのを防止する装置)が着いているのも分かり、グレンフィディックが今も直火蒸溜をしているのが写真から分かるのです。
蒸溜所見学、こうした事を自分の目で確かめられるから良いです。
f:id:barvirgo:20191124133450j:plain:left:w380そして今回最大の発見は第3スティルハウスを建てているというのは聞いていたんですが、それが既に完成していて稼動していた事です。
左の写真が第3スティルハウスを外から撮ったものですが、外からでも蒸溜しているのが分かりあるじ的にはかなり感動しました。
この第3スティルハウスは通常見学ツアーに参加したら間違いなく見ることが出来ないところなので、逆にツアーに参加出来ず散策中に第3スティルハウスを発見出来たのは本当にラッキーだと感じました。
そしてここでも写真を撮っておいて良かったと感じたのは、ちょっと分かりにくいのですがこの第3スティルハウス内の初溜釜は6基、そして再溜釜が10基ある点です。
第1が5:8なのも変わっていますが、こちらの6:10というものなぜ第1と同じじゃないのか?本当に変わっていて面白いです。
などなどちゃんとした見学ではなかったんですがそれでもグレンフィディック蒸溜所を充分堪能出来たなと思い、次の、そして今回最後の目的地、マッカラン蒸溜所に向かったのでした。

~続く~