5月5日(木)、この日のラガヴーリン蒸溜所見学、製造工程が見られないのとイアンのツアーが始まるまで時間があったので、あるじは前回来た時に見るのを忘れていた1本のボトルの写真を撮りました。
それは映画「天使の分け前」で幻のウイスキーの樽として出てくる1962年に閉鎖されたラガヴーリンの第2蒸溜所「モルトミル」の最後のニューメークスピリッツが入ったサンプルボトルです。
ウイスキー好きの方ならご覧になられた方も多いと思いますが、あの映画の中で出てきた「モルトミル」というウイスキーを造っていた蒸溜所は本当に実在していたのです。
そして今そのシングルモルトウイスキーが現存しているのかは定かではありませんが、閉鎖年に蒸溜され、サンプリング用に樽ではなくボトリングされたニューメークがラガヴーリン蒸溜所に展示されているのです。
1962年ですから54年前、もう半世紀も前にこのラガヴーリン蒸溜所の隣にあった伝説の蒸溜所で蒸溜された原酒が今も有るのかと思うと、ウイスキーの歴史というか時代の流れのようなものを感じ、あるじすごく感動してしまいました。
それと今年蒸溜所誕生200周年という事もあり、ラガヴーリン蒸溜所にお祝いのメッセージを送れるセルフビデオルームがあったのでヨメと2人でその撮影に臨みお祝いメッセージを撮りました。
そしてこの時ちょうど蒸溜所のマネージャー、ジョージィー・クロフォード女史と会うことが出来、ハグして旧交を温める事も出来たのです。
でその後は前回も書いたとおりイアンのツアー、Warehouse Demonstrationが始まりました。
因みにイアン、フルネームはIain MacArthur(イアン・マッカーサー)で、愛称はピンキーだそうです。
今年で46年目になるウェアハウスマンです。
貯蔵庫を守って46年って凄い事ですよね。
そしてイアンに4年ぶりにお会いしましたが、とてもお元気そうだったので、テイスティングも楽しかったですがそれ以上に彼が元気なのが嬉しかったです。
ただ今回、ラガヴーリン蒸溜所の見学はある意味貯蔵庫でのテイスティングのみとなってしまったので、写真撮影も禁止されていますしその蒸溜設備はどうなっているんだろうと気なる方の為に、ここでは4年前の写真を少しご紹介してラガヴーリン蒸溜所編は終了と致します。
左上:ポーティアスのモルトミル
右上:タンルームに並ぶラーチ(ヨーロッパカラマツ)製ウォッシュバック
左下:スティルハウス、左2基が初溜釜で右2基が再溜釜、酒質が重くなるようポットスティルは小さめでラインアームがかなり下向きになっているのが分かります。
右下:スピリットセーフ、ポットスティルに向かい合う位置に設置されています。
〜続く〜
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