あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「メーカーズマーク」

barvirgo2006-10-05

について一昨日聞いてきた事を、皆さんにも少し説明したいと思います。
「メーカーズマーク」は皆さんご存知かと思いますが、バーボンウイスキーです。
で、その歴史とかをここで書いても、そんな事には皆さんさほど興味も無いと思うので、どんなバーボンなのかをちょっと書きますね。

「メーカーズマーク」は、簡単に言うと手を掛けて、手造りしている少量生産のバーボンだそうです。
原料はトウモロコシ70%と、その他に冬小麦を含むモルトが30%になるようです。
説明では、トウモロコシと冬小麦の事しか出なかったのですが、ウイスキーを造るためには大麦麦芽を使わないといけない筈(糖化の為)ですからね。
で、生産量は1日19バレルで、これはバーボンの業界平均が200バレルだそうなので、確かに少量生産だといえるでしょう。
そしてその手の掛け方は説明してると長くなるので、ここでは割愛します。
ただ手を掛けている点で感心した事は、熟成中は熟成庫の中で、樽を上段、中段、下段と置く中で、樽のローテンションをひと月に2回行なっているそうです。
で、その為に12人のスタッフを使っているそうです。
そして約6年寝かせるそうですが、上段に2年間ぐらい在る様にするそうです。
こんな感じで手を掛けて造っているそうですが、ボトリングされるものは最低5年9ヶ月で、最高6年6ヶ月熟成させたものなんだそうです。
それ以下もそれ以上もないそうです。
で、それは専任のスタッフが熟成状態を見て決めているんだそうです。

後もう1つ面白いと思ったのは、以前「メーカーズマークブラックトップ」とか「メーカーズマークゴールドトップ」など、ボトルの封蝋の色が違うものがあったのですが、アルコールの度数が違うだけで、中身は「レッドトップ」と全く同じなんだそうです。
因みに「ブラックトップ」は日本向け、「ゴールドトップ」はギフト用商品だったそうです。
にも拘らず、値段はすごい違うは、封蝋の色が違うだけなのに味がどうのこうのといっていた人達がいたのは(自分も含め)、ちょっと笑っちゃいますよね。
って言うか、セミナーに呼んでもらってなんだけど、「レッド」も「ブラック」も「ゴールド」も正規で輸入していた時期のある「明治屋」さん、当時なんでそんなに値段が違っていたんだよ!!と、ちょっと腹も立ちました。ってか!
写真は珍しい封蝋されていないメーカーズ