あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

30リットルか190リットル

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の樽が選べるシングルモルトスコッチウイスキーが販売されています。
一昨年の9月に操業を始めたばかりのIsle of Raasay Distillery(ラッセイ蒸溜所)、タリスカーで有名なスカイ島の脇に浮かぶ小さな島に出来た蒸溜所ですが、この蒸溜所が2つのサイズ(30リットルと190リットル)で熟成させるシングルモルトウイスキーの販売を始めたのです。
まあ190リットルとなっている方はウイスキーの熟成にはよく使われるアメリカンウイスキーのファーストフィル樽*1で、10年間の熟成で10年後には約250本ボトリング出来て5,000ポンド(約75万円)だそうです。
但し税金やボトル代、ボトリング費用、輸送量は別途かかります。
ここはウイスキーを樽で買うときに注意をしないといけない点です。
そしてここであるじがこのラッセイのシングルモルトの樽売りを紹介しようと思った理由にもなった30リットルの樽、これが面白くラッセイのサイトにはEx-Speyside Scotch whisky oak casksと表記されてますからスペイサイドのおそらくシングルモルトウイスキーの空き樽を小さくサイズダウンした樽だと思われるのです。
スコッチウイスキー樽、最近少しずつ聞くようにはなっていますが、30リットルの小樽にしていますから結構面白い熟成をするのではないかと考えられます。
スペイサイドスコッチの樽といってもそれ以前にバーボンなりシェリーなりに使われていた筈ですしね。
そして30リットルの樽は小さいから熟成も早いので預かり期間は短く3年でボトリング、取れる本数は約40本だそうです。
それで価格は999ポンド、日本円にして15万円です。(別途税金やボトル代、ボトリング費用、輸送量)
しかも190リットルの樽は貰うことが出来ませんが、30リットルの樽はボトリングしたあと希望すれば貰えるのです。
まっ、これも日本に送ってもらうとなうとそれなりに送料はかかるとは思うのですが、届いたウイスキーを樽に戻せば再び追加熟成をさせる事も出来るのです。
って考えるとリアルに珍しいウイスキーを購入出来るだけでなく、待つ楽しみに届いてからの楽しみも合わせて買える気がするので悪くないんじゃないかと思うのです。
また現在はノンピートだけですが今年の後半にはピーテッドも仕込むそうなので、慌てずに検討していけばピーテッドかアンピーテッドって選択も出来そうなので「小言」をご覧になられるような皆さんであればおそらくウイスキー好きだと思うので、ちょっとラッセイのウイスキー樽の購入を検討されてみては如何でしょう?
という訳で気のなった方はこちら、ラッセイ蒸溜所の販売ページをご覧下さい。
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*1:バーボンを含むアメリカのウイスキーの空き樽の1回目使用、複数回使う事もあり2回目以降をリフィルという