｢昔の方が

美味しかった｣とか｢昔に比べ味が落ちた｣と仰られるお客様がいらっしゃいます。
お酒を飲んでいてそう感じる事があるのは仕方のないことでしょう。
確かに同じ名前のお酒でも、時代が変われば味も変わるのは当然の成り行きですからね。
それにお酒を飲まれる方自身の嗜好の変化や慣れもありますから・・・
で、昨夜お見えになられたお客様とお話している時にもそんな話題になりました。
あるじとしてはお客様がそう感じられるのは仕方ないと思うのですが、そのお客様によると、別のＢＡＲで飲んでた時に、そこのバーテンダーが｢○○ウイスキーは昔に比べて味が落ちた。｣と言われたそうなのです。
｢昔と味が変わった｣とか｢以前の方が好きだった｣と言うのなら分かりますが、　何を持って不味くなったとお客様に言うのか？そのお酒を造っている人の前で　　そんな事が言えるのか？あるじちょっとムカついちゃうんですよね。
もしそんな事を言うのなら自分でそのお酒を造ってみろ！って言いたいですね。
自分で造るどころか、もしかするとどうやって造っているのか知りもしないで、　　お客様に言うのは、バーテンダーとしては最低だと思いますね。
自分も今までに幾つかの蒸留所を見学させて頂いていますが、どこの蒸留所へ行っても、そこで働いている人達の自分達のウイスキーに対する愛情と情熱を　凄く痛感させられます。
少しでも美味しい物を、ウイスキーを飲まれる方が喜んでくれる物を造り上げようと努力している姿がそこには垣間見られるのです。
なので最終的に飲まれる皆さんがこれは好き、これは嫌い、若しくは昔の方が　美味しかったは仕方ないですが、そのお酒を売って生計を立ててるバーテンダーが、お客様に対して不味くなったと言うのはやめて欲しいと思います。
っていうか、不味くなったと思うなら売るなよ！って言いたいですね。

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